河内藤園

河内藤園

福岡県北九州市八幡東区に位置する河内藤園は、春の藤と秋の紅葉の時期にのみ開園される、知る人ぞ知る私営の藤園です。3000坪の敷地内には、息をのむほど美しい藤棚と、鮮やかに色づく紅葉が広がります。

藤の見どころ

河内藤園の代名詞とも言えるのが、全長80mと110mにも及ぶ藤のトンネルです。頭上を覆い尽くすように咲き誇る藤の花は、まるで別世界に迷い込んだかのような幻想的な空間を作り出します。その他にも、藤のドームや大藤棚など、様々な種類の藤を観賞できます。花下面積は1850坪にもなり、そのスケールの大きさに圧倒されるでしょう。

園内には、野田長藤、口紅藤、赤紫藤、青紫藤、紅藤、白藤、八重藤など、全22種類もの藤が植えられています。中には樹齢100年を超えるものもあり、その風格に歴史を感じます。藤だけでなく、色とりどりの躑躅（つつじ）も咲き誇り、目を楽しませてくれます。

紅葉の見どころ

藤の季節が終わると、秋には約700本の紅葉が一斉に色づき始めます。樹齢70年から80年の木が18本もあり、趣のある紅葉を楽しむことができます。赤や黄色に染まった木々が織りなすコントラストは、息をのむほどの美しさです。

開園情報

春の藤の開花時期は4月下旬から5月中旬、秋の紅葉時期は11月中旬から12月初旬です。ただし、開園期間は藤や紅葉の開花状況によって変動します。入園料も同様に変動し、藤の時期は500円から1500円、紅葉の時期は300円です。

藤の見頃の時期は当日券の販売はなく、事前にコンビニエンスストアのMMS、または訪日外国人向け予約サイト「JAPANiCAN.com」で入園日時を指定したチケットを購入する必要があります。紅葉時期は当日券が販売されます。

知る人ぞ知る絶景

河内藤園は、多くの観光客が訪れることで藤が傷んでしまうことを懸念し、CMなどの宣伝を一切行っていません。テレビや雑誌の取材も受け付けていないため、以前は口コミでしか情報が広まっていませんでした。しかし、2012年に海外のインターネットサイトで「実在する世界の美しい場所10」「世界の絶景10」として紹介されたことで、TwitterやFacebookなどのSNSを通じて情報が拡散され、世界中から注目を集めるようになりました。

アクセス

• - 自家用車: 北九州高速道路4号線の大谷出入口から福岡県道62号北九州小竹線などを経由し約20分（8.5km）。200台収容可能な駐車場があります。
• - 公共交通機関: JR鹿児島本線スペースワールド駅からタクシーで約18分（9km）。八幡駅からシャトルバスが運行される場合もあります。

まとめ

河内藤園は、手入れの行き届いた美しい藤と紅葉を心ゆくまで堪能できる、まさに隠れた名所と言えるでしょう。静寂の中で、自然の美しさに浸る贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

河内藤園 公式サイト
FeedBox（英語）

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