河原崎権十郎 (4代目)

四代目 河原崎 権十郎のプロフィール

四代目河原崎権十郎（かわらさき ごんじゅうろう）は、1954年2月6日に生まれた日本の俳優および歌舞伎役者である。彼の屋号は山崎屋で、定紋には八ツ花菱に二ツ巴、替紋には菱宝結びが使われている。歌舞伎名跡「河原崎権十郎」の当代を務めるが、以前は坂東正之助（ばんどう しょうのすけ）という名でも知られていた。彼の本名は坂東正邦（ばんどう まさくに）であり、元妻は女優の藤吉久美子である。

人物背景

東京都に生まれた権十郎は、専修大学文学部国文学科を卒業後、歌舞伎の世界に魅了されていくこととなる。正之助の名で活動していた頃には、テレビドラマや映画にも出演し、特に『白い巨塔』（1978年）では医師・江川達郎役として名を広めた。さらに、連続テレビ小説『よーいドン』での活躍により、多くのファンを獲得した。近年では、父である十七代目市村羽左衛門から受け継いだ伝統を基に、立役や敵役としても多方面で活動している。

来歴

四代目河原崎権十郎は、1954年2月6日に十七代目市村羽左衛門の三男として生まれた。1960年9月には明治座の『土蜘』で初めて舞台に立ち、1961年の歌舞伎座で行われた六代目尾上菊五郎十三回忌追善興行で坂東正之助として初舞台を踏んだ。その後、1979年には重要無形文化財に認定され、伝統歌舞伎保存会のメンバーとしても活動を開始する。1987年には女優の藤吉久美子と結婚したが、1992年には離婚。その後、1989年には『双蝶々曲輪日記』で名題昇進を果たし、2003年5月には歌舞伎座で四代目河原崎権十郎を襲名した。

出演作品

権十郎は多くのテレビドラマや映画に出演してきたことで知られている。以下は彼の代表的な作品の一部である。

テレビドラマ

• - NHK

- 『明治の群像』
- 『よーいドン』
- 『花神』 - 毛利元徳役
- 『おんな太閤記』 - 大野治長役
- 『武蔵坊弁慶』 - 藤原忠衡役

• - 日本テレビ

- 『長七郎江戸日記』
- 『新五捕物帳』

• - TBS

- 『お菓子放浪記』
- 『Gメン'75』

• - 毎日放送

- 『不毛地帯』 - 石原慎二役

• - フジテレビ

- 『白い巨塔（1978年版）』 - 江川達郎役

映画

• - 『九月の空』（1978年）
• - 『黄金の犬』（1979年）

権十郎は、長兄に初代坂東楽善（八代目坂東彦三郎）、次兄に二代目市村萬次郎という歌舞伎界の著名人を持つ。多彩な役で観客を楽しませ、その存在感は歌舞伎ファンだけでなく広い世代に支持されている。

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