河原林義雄

河原林 義雄の生涯

河原林 義雄（かわらばやし よしお、生年1851年7月28日）は、明治時代に活躍した日本の政治家、実業家、銀行家です。彼は衆議院議員として3期を務め、号は伯規です。

幼少期と教育

義雄は、京都府北桑田郡の大野村にて、代々名主や庄屋を務める河原林家に生まれました。父は安左衛門、母ははつであり、彼は長男として期待をかけられました。1869年、彼は長州藩士の長松幹に従い、東京に上京。この際、漢学を学びました。彼の教育は以降の活動に大きな影響を与えました。帰郷後は田原正績の咸休塾に入門し、塾頭としての地位を得ることになります。

職業経歴

1873年には但馬物産会社に参加し、養蚕や牧畜などに従事しました。この経験も、彼の発展に寄与しました。1876年には、地租改正評価人として帰郷し、その後、北桑田郡設置に伴って郡書記に任命されましたが、1881年には退官します。

義雄はその後、自由民権運動に参加し、1889年には京都府下で有志との交話会を結成、自由党の再建に尽力した結果、京都支部のリーダーとしての役割を果たしました。

政治活動

彼は1882年、京都府会議員に初当選し、1886年から1894年にかけて再選を重ねました。1891年10月には府会議長に選出され、それ以降も多くの役職を歴任します。特に彼は自由党に対して情熱を注ぎ、1894年の第3回衆議院議員総選挙では京都府郡部から出馬し、見事に当選しました。さらに第4回および第9回総選挙でも当選し、衆議院議員として3期にわたり活動しました。しかし第10回選挙で落選し、政界からは引退を決意します。その後も彼は立憲政友会に在籍し、政治への関わりは続きました。

実業家としての活動

義雄は政治活動の傍ら、多くの実業にも関与しました。1893年、京都電気鉄道の発起人として名を馳せ、その後も京鶴鉄道の実現にむけて尽力しました。1895年には京都鉄道の取締役に就任し、地域の交通網の発展に寄与しました。また、京都米穀商品取引所の理事や京都農商銀行の頭取としても活動し、地域経済の振興に貢献しました。

後半生と死

彼の人生は1910年に胃癌により閉じました。故郷の京都市で亡くなった義雄は、その生涯を通じて地域社会や日本の発展に尽力した偉大な政治家、実業家として記憶されています。

家族

河原林義雄には家族もおり、義弟は野尻岩次郎（衆議院議員）、長男は河原林象三で日本硏磨砥石の監査役を務め、他にも多くの家族が彼の業績を引き継いでいきました。後継者たちもそれぞれの領域で活躍し、家族の名は響き続けています。

このように、河原林 義雄は日本の政治・経済の発展に寄与した人物であり、その業績は今なお評価されています。

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