河合正朝

河合正朝

河合正朝（かわい まさとも、1941年 - ）は、日本の美術史学者であり、慶應義塾大学の名誉教授です。彼の専門は、日本の中世および近世の絵画史です。

経歴

河合正朝は東京で生まれました。1964年に慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻を卒業。その後、1971年に慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程を単位取得満期退学しました。慶應義塾大学文学部の助教授を経て、1988年に教授に就任。2007年に定年退任し、名誉教授となりました。また、2012年から2021年まで千葉市美術館の館長を務めました。

研究内容

河合正朝の研究は、日本の絵画史、特に中世から近世にかけての絵画に焦点を当てています。彼は、当時の社会や文化背景を考慮しながら、絵画の様式や技法、そしてそこに込められた意味を深く掘り下げています。彼の研究は、日本の美術史における重要な貢献として高く評価されています。

著書

河合正朝は、多数の著書や論文を発表しています。以下に代表的な著書をいくつか紹介します。

『河合正朝絵画史論集 上巻・下巻』 中央公論美術出版、2018年12月-2020年11月
『障壁画全集7 建仁寺』 武田恒夫共編、美術出版社、1968年
『日本美術絵画全集 第11巻 友松／等顔』集英社、1978年2月
『日本美術全集 第17巻 桃山の障屏画 永徳・等伯・友松』 脇坂淳共編、学習研究社、1978年4月
『花鳥画の世界二 水墨の花と鳥 室町の花鳥』金沢弘共編、学習研究社、1982年3月
『日本水墨名品図譜 第3巻 雪舟と友松』海老根聡郎ほか共編、毎日新聞社、1992年12月
『水墨画の巨匠 第4巻 友松』講談社、1994年7月。画集解説
『ドラッカー・コレクション珠玉の水墨画 「マネジメントの父」が愛した日本の美』監修. 編集:松尾知子,美術出版社, 2015.5


これらの著書を通じて、河合正朝は日本の美術史研究に多大な貢献をしています。

記念論文集

河合正朝の還暦を記念して、以下の論文集が刊行されました。

* 河合正朝教授還暦記念論文集刊行会編 『日本美術の空間と形式 河合正朝教授還暦記念論文集』 河合正朝教授還暦記念論文集刊行会、2003年9月

この論文集は、彼の業績を称えるとともに、今後の美術史研究の発展に寄与するものとして期待されています。

河合正朝は、日本の美術史研究において重要な役割を果たしており、彼の研究は今後も多くの人々に影響を与え続けるでしょう。

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