河和口駅

河和口駅について

河和口駅（こうわぐちえき）は、愛知県知多郡美浜町に位置する名古屋鉄道の河和線上にある駅です。この駅は1932年に知多鉄道の駅として開業し、1943年には名古屋鉄道との合併を経て現在の姿になりました。長い歴史を持つこの駅は、特急を含む全ての列車が停車する便利な停留所となっています。

歴史の流れ

駅は開業以来、時代と共に変化を遂げてきました。1943年の合併後、1961年に貨物営業が廃止され、1985年に無人駅化しました。その後も、2007年にはトランパスというICカード乗車券及び駅集中管理システムが導入され、利便性が向上しました。2011年には特急停車駅に格上げされ、全ての列車が停車するようになりました。

最近では、2023年に再びダイヤが改正され、日中の停車本数が増加しました。このように、利用環境は年々向上していますが、地域の過疎化に伴い、利用者数には変化が見られます。

駅の構造

河和口駅は、相対式2面2線の地上駅です。隣接する河和駅との間は単線で、場合によっては対向列車を待つことがあります。ホームは6両分の長さしかないため、8両編成の列車が入線した際には、後方2両が乗降できないこともあります。もともと無人駅でしたが、夏の観光シーズンには臨時に駅員が配置される場合もあります。

駅の出入口は下りホームの富貴駅寄りに1ヶ所あり、互いのホームは踏切で結ばれています。無人駅でありながら、特急列車が全て停車するため、利用者は自動券売機でミューチケットの購入が可能です。

利用実績

最近のデータによると、2024年度の1日平均乗降人員は522人にのぼりますが、これは河和線内では19位という位置付けです。過去のデータをみると、2013年度には558人、1992年度には788人の利用者がありましたが、利用者数は徐々に減少傾向にあることも見逃せません。

周辺の環境

河和口駅周辺は主に住宅地が広がっています。その出口の前には国道247号があり、向かい側には海が広がっています。季節によっては近隣で潮干狩りを楽しむこともできます。また、駅近くにはカフェもあり、河和口海水浴場もすぐ近くの場所に位置しています。

さらに、駅の対岸には美浜オレンジラインと呼ばれるハイキングコースがあり、自然豊かな環境でリラックスできます。

主な施設

• - 時志観音: 地元の人々に親しまれている観光名所です。
• - 河和口海水浴場: 夏季になると多くの人々が訪れる海水浴場。

バス路線

駅からは美浜町の巡回バス「いってきバス自然号」が運行しており、近隣地域へのアクセスも便利です。

隣接駅

名古屋鉄道の河和線では、富貴駅がひとつ前の駅で、河和駅が次の駅として位置しています。過去には、河和口駅間に四海波駅と布土駅、河和駅間に時志駅が存在していました。

このようにして、河和口駅は地域の歴史を背負いながら、今も多くの人々の移動の拠点となっています。

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