富貴駅

富貴駅について

富貴駅（ふきえき）は愛知県知多郡武豊町にある名古屋鉄道（名鉄）の鉄道駅です。駅番号はKC17で、河和線から知多新線へと分岐している重要な地点となっています。

歴史

富貴駅の歴史は1932年（昭和7年）7月1日に始まり、当時は知多鉄道の駅として開業しました。1943年に知多鉄道が名古屋鉄道に合併されたことにより、名鉄の駅としての役割を持つようになりました。その後、1966年には貨物営業が廃止される等、徐々に旅客駅として発展していきました。1974年には知多新線が開業し、これによって特急列車が停車する分岐駅としての地位が確立されました。

1980年にはホームの有効長が8両編成に対応できるように延長され、2007年からはトランパスが導入されるなど、交通利便性が向上。続いて2011年にはICカード乗車券「manaca」が使えるようになり、2012年にトランパスの供用が終了しました。最近の2023年には、終日無人駅化が実施され、管理は知多半田駅が受け持つ形となっています。

駅構造

富貴駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線からなる地上駅です。この駅は集中管理システムが導入されており、無人駅として運営されています。改札口は河和口・内海寄りの1番ホーム側に位置し、自動券売機が1台設置されています。ホームは全て8両編成に対応可能ですが、構内踏切があるため、2・3番ホームは1番ホームよりも若干短くなっています。また、各ホームは構内踏切によって接続されており、駅の出入口は東側に位置しています。

日中の列車発着は、河和行きが約15分間隔、内海行きが30分間隔となっています。発車番線は統一されておらず、無人駅化に伴い発車番線案内表示器が新設されました。運行面では、河和方面行きの列車と内海方面行きの列車がそれぞれの番線に入線しますが、特別に内海行きの列車も一部発車しています。夏季ダイヤ改正以降は、内海発着の普通列車の運行状況に変更が見られます。

利用状況

最新のデータに基づくと、2020年度の1日平均乗降人員は2,183人であり、知多半島内の他の駅と比べると中程度の利用者数を誇っています。近年の推移としては、2013年度には2,113人、1992年度には2,411人の乗降人員が記録されました。

駅周辺

富貴駅周辺には、公的機関や教育機関が点在しています。具体的には、武豊町役場富貴支所や中部電力の武豊火力発電所、また富貴郵便局やJAあいち知多の支店、武豊町立の富貴中学校と小学校などが存在し、地域に密着した生活基盤が形成されています。

また、駅東口には「富貴駅東」の停留所があり、武豊町コミュニティバスが運行されています。

隣の駅

富貴駅の隣には名鉄河和線の知多武豊駅（KC16）と河和口駅（KC18）があり、知多新線方面の上野間駅（KC20）が接続しています。過去には四海波駅や布土駅、浦島駅といった駅も存在していましたが、現在は全て運営を終了しています。

このように、富貴駅は愛知県知多郡に根ざした交通の要所であり、今後も地域の発展とともに存在感を増していくことでしょう。

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