河尻神宮

河尻神宮の紹介

河尻神宮（かわしりじんぐう）は、熊本県熊本市南区に位置する神社であり、長い歴史と深い信仰を受け継いでいます。この神社は、旧社格は県社で、地域の総氏神としての役割を果たしています。

由緒

神社の起源は、鎌倉時代にまで遡ります。1197年（建久8年）、河尻荘の領主である河尻三郎源実明が、鶴岡八幡大神の御分霊を小岩瀬地区に勧請したのが始まりとされています。主祭神として鶴岡八幡大神が祀られ、さらに天照皇大神、春日大神、住吉大神、阿蘇大神の4柱も配祀されています。これにより、古くは若宮五社大明神とも称され、広域にわたる信仰を集めていました。神社の社領は33町に及び、河尻荘内の1町87村からも多くの人々が訪れました。

室町時代には河尻氏の衰退により神社も衰微しましたが、1587年（天正15年）には加藤清正公がこの神社を再興し、以降も細川家代々の藩主が信仰を寄せました。明治維新後には郷社とされ、1898年（明治31年）には県社の地位を得ました。

御祭神

河尻神宮では、以下の神々が祀られています。

• - 主祭神

- 鶴岡八幡大神

• - 配祀神

- 天照皇大神
- 春日大神
- 住吉大神
- 阿蘇大神

これらの神々は、地域の人々の信仰を支え続け、神社の存続に寄与しています。

例祭日

河尻神宮では、年に二度の例祭が行われています。

• - 春季例祭 : 4月17日から19日の3日間
• - 秋季例祭 : 10月15日から19日の5日間

これらの祭典は多くの参拝者で賑わい、地域の人々に愛され続けています。

境内社

境内には、いくつかの社も存在します。

• - 今宮神社

- 御祭神 : 河尻三郎源実明卿及び河尻氏代々の当主

• - 十六神社

- 御祭神 : 河尻氏当主代々の嬪内女

• - 歳神社

- 御祭神 : 大歳神、御歳神、若年神、宇迦之御魂神

これらの社も、地域の歴史と文化を象徴しています。

境内の特徴

河尻神宮の境内には、御神木であるヒイラギも存在します。ヒイラギは、魔除けの霊木とされ、また長寿の守護木とも信じられています。このように、神社は地域の文化や信仰の重要な場となっています。

まとめ

河尻神宮は、地域の歴史を深く支えてきた神社であり、信仰の場として多くの人々に愛され続けています。神社を訪れることで、熊本の豊かな文化や歴史に触れることができる貴重な機会となるでしょう。

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