河本栄得

河本栄得の生涯

河本栄得（かわもと えいとく）は、1968年11月1日に大阪市港区で生まれました。1994年10月31日に25歳の若さで亡くなった、日本の漫才師、お笑い芸人です。漫才コンビ「ベイブルース」では、ボケとネタ作りを担当していました。所属は吉本興業でした。

若手時代

NSC（吉本総合芸能学院）7期生で、同期には雨上がり決死隊やトゥナイトなどがいました。高校時代は大阪市立桜宮高等学校の野球部に所属し、元中日・阪神の捕手である矢野燿大選手とは同級生でした。

1988年、高校時代の親友である高山知浩（現：高山トモヒロ）と「河本・高山」を結成し、ボケを担当しました。NSC卒業と同時にコンビ名を「ベイブルース」に変更し、心斎橋2丁目劇場を中心に活躍しました。関西ローカルのテレビやラジオにも出演し、吉本興業期待の若手コンビとして人気を博しました。

突然の悲劇

1994年10月中旬、MBSテレビのロケ中に体調不良を訴え入院。その後、容態が急変し、誕生日前日の10月31日に劇症肝炎による脳出血のため、25歳という若さでこの世を去りました。

周囲の悲しみ

突然の訃報は、相方の高山知浩に深い悲しみをもたらしました。葬儀・告別式では、高山が「皆さん、天国に向かって"河本のアホ"と叫んで下さい!!」と弔辞を読み上げ、参列者の涙を誘いました。母親は棺にすがりつき、出棺まで号泣し続けました。告別式には、関西各地から多くのファンが弔問に訪れ、彼の死を悼みました。

高校時代は90kg近かった体重は、芸人として活動する中でダイエットに励み、亡くなったときは70kg台まで落ちていたといいます。また、お酒を好んでいたようです。

死後

没後15年を経た2009年、相方の高山知浩が、河本との出会いから別れまでを描いた小説「ベイブルース 25歳と364日」を発表しました。この小説は、舞台（2011年）や映画（2014年）にもなり、多くの人々に感動を与えました。

俳優

舞台版「ベイブルース 25歳と364日」では松田悟志が、映画版では趙珉和が河本栄得を演じました。

その他

映画「難波金融伝・ミナミの帝王劇場版partII 銭の三 銀次郎VS整理屋(1993)」に漫才師役で出演しました。

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