河野龍太郎 (経済学者)

河野龍太郎（こうの りゅうたろう）

プロフィール

河野龍太郎は、1964年生まれの日本の経済学者です。専門は日本経済論、経済政策論であり、現在はBNPパリバ証券経済調査本部長兼チーフエコノミストとして活躍しています。愛媛県出身。

学歴と職歴

愛媛県立宇和島東高等学校を卒業後、1987年に横浜国立大学経済学部を卒業しました。卒業後は住友銀行に勤務しましたが、1989年に大和投資顧問に転職し、金利や為替の予測を担当しました。1994年から2年間は米国大和投資顧問に出向し、米国経済や金融政策の分析に携わりました。その後、大和投資顧問でグローバル・ボンド・ポートフォリオ・マネージャーとして通貨・国債の運用を担当しました。

1997年9月には第一生命経済研究所に移籍し、主任研究員として金融分野の研究に従事しました。2000年11月からはBNPパリバ証券に移り、チーフエコノミストとして経済分析の中心的な役割を担っています。

政府審議会等への参加

河野氏は、政府の様々な審議会や会議にも参加し、政策立案にも貢献しています。主なものとして、内閣官房国家戦略室の中期的な財政運営に関する検討会メンバー、内閣府行政刷新会議ワーキンググループメンバー、経済財政諮問会議の「日本21世紀ビジョン」経済財政展望ワーキンググループメンバー、経済財政諮問会議「資産債務管理に関する研究会」メンバー、「歳出歳入一体改革」政府資産負債・特別会計ワーキンググループメンバー、財務省財政制度等審議会専門委員、財務省税制問題研究会メンバー、経済産業省産業構造審議会新産業構造部会、資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員、東日本大震災復興構想会議検討部会専門委員などを務めました。

学会活動

河野氏は、学会活動にも積極的に参加しています。日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)の「日本再生委員会」委員、金融学会会員、ファイナンス研究会会員、Japan Economic Seminar会員、日本証券アナリスト協会試験委員会委員、日本アナリスト協会検定会員などの会員です。

著書

河野氏は、経済に関する多くの著書を執筆しています。主なものとして、

ポール・クルーグマン『通貨政策の経済学 マサチューセッツ・アベニュー・モデル』（共訳、東洋経済新報社、1998年）
貝塚啓明 編『金融資本市場の変貌と国家』（共著、東洋経済新報社、1999年）
フィリップ・ジョリオン、サーキス・J・コーリー『金融リスク管理戦略』（共訳、東洋経済新報社、1999年）
アラン・ブラインダー『金融政策の理論と実践』（共訳、東洋経済新報社、1999年）
『円安再生 成長回復への道筋』（東洋経済新報社、2003年）

などがあります。

受賞歴

河野氏は、その経済予測の正確性から、数々の賞を受賞しています。

経済企画協会ESPフォーキャスト調査で、2005年度、2007年度、2012年度、2014年度、2015年度に総合成績優秀フォーキャスター（予測的中率の高かった5名）に選出。
* 日経ヴェリタスの債券アナリスト・エコノミスト人気調査では、2008年、2009年、2010年、2012年、2013年、2014年、2015年の各年でエコノミスト部門第1位を獲得。

まとめ

河野龍太郎は、経済学者として、また金融市場の専門家として、日本経済の動向を分析し、政策提言を行うなど、多方面で活躍しています。その卓越した分析力と的確な予測は、経済界から高く評価されており、今後の活躍も期待されています。

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