沼津港駅

沼津港駅について

沼津港駅（ぬまづこうえき）は、静岡県沼津市千本港町に位置していた貨物駅で、当初は東海道本線の貨物支線である沼津港線の終着駅でした。この駅は、1888年に設立され、その後、時が経つにつれて大きな役割を果たしました。

駅の歴史と発展

沼津港駅の歴史は、1888年に始まります。当初は東海道本線の建設資材を運ぶための仮の施設でしたが、1899年に正式な駅として開業されました。最初の駅舎は狩野川の右岸、現在の港大橋付近に位置していました。しかし、1947年に沼津港の完成に伴い駅は移転し、同時に沼津港駅という新しい名称が与えられました。移転前の駅も、一部施設として利用され続けました。

沼津港駅では、主に海産物の発送や漁船の燃料、木材輸送が行われていましたが、トラック輸送の普及により利用者が減少し、1974年に廃駅となりました。また、国道1号との交差地点に位置しており、事故が頻発したことも問題視されていました。

駅の周辺と廃線後の状況

沼津港駅の周辺には、港口公園や沼津魚市場、沼津みなとマリーナなど多くの施設があります。特に近くにある大型水門は「びゅうお」と呼ばれ、観光名所となっています。廃駅となった後、駅を通る貨物支線のほとんどは沼津市によって「蛇松緑道」として整備されており、訪れる人々が安らげる場所となっています。この遊歩道の終点にはかつて実物大の蒸気機関車が展示されていましたが、現在は撤去されています。

交通アクセス

沼津港駅へは、JR沼津駅から南口を出て約10分ほどの距離でアクセスできます。多くの観光客や地元住民にとって、蛇松緑道は歩きやすく魅力的な道として利用されています。このように、沼津港駅は歴史的な役割を持ちながらも、現在は地域の発展に寄与する景観として再評価されています。

沼津港駅は、日本の鉄道の歴史の一部として、今も多くの人々に思い出される場所です。

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