沼田康司

沼田康司のボクシングキャリア

沼田康司（ぬまた こうじ）は1984年5月11日に東京都台東区で生まれた、日本の元プロボクサーです。彼は第46代日本ウェルター級王者および第30代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者としてのタイトルを保持していました。彼はトクホン真闘ボクシングジムに所属していました。

幼少期と早期の経歴

沼田は幼少期に両親が離婚したため、3歳のときに杉並区の児童養護施設に預けられました。この背景は彼の人生に大きな影響を与えました。子供の頃はサッカーに夢中になり、スポーツ推薦で高校に進学しました。しかし、高校在学中にボクシングに転向し、運命が大きく変わることとなります。

プロボクシングデビューと初期の挑戦

沼田は2002年10月10日、高校3年生の時にプロデビューを果たしました。彼のデビューは判定勝利でしたが、その後のキャリアは必ずしも順風満帆ではありませんでした。2005年にはKSD杯争奪B級トーナメントに出場し、無敗のまま決勝に進出しましたが、残念ながら判定負けを喫しました。

2006年には復帰戦を行い、再び判定で敗北。連敗が続く中で、同年12月には養田竜輔を相手に3RKO勝利で優勝を果たし、再び自信を取り戻しました。

日本ウェルター級王者としての栄光

2008年4月、沼田は湯場忠志が保持する日本ウェルター級王座に挑戦し、アウェイでの試合ながら4RKO勝ちを収めて王座を獲得しました。この勝利は彼にとって大きな自信を与えました。初防衛戦では山口裕司に勝利し、見事に防衛を果たしましたが、次の防衛戦では中川大資に敗北し、タイトルを失ってしまいました。

その後、彼は再起を図りますが、再起戦ではダン・ナサレノJr.にKO負けを喫し、キャリア初のKO負けを経験します。これを経て、2010年の試合では出田裕一に勝利を収め、再起を果たしました。

OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級への挑戦

2013年にはOPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者チャーリー太田との対戦が待ち受けていましたが、9回2分40秒でKO負けを喫し、これにより王座獲得は叶いませんでした。その後、引退を表明しましたが、2013年12月には引退を撤回し、再び戦う決心をしました。岡山翎洙との試合でKO勝ちを収めたことで、再出発を果たしました。

2014年3月には王座決定戦で引き分けに終わり、再度のチャンスを逃すも、その後再戦が決定しました。8月には下川原雄大との試合でTKO勝ちを収め、念願の王座を獲得しました。
しかし、同年10月にはJBCに引退届を提出し、王座も返上することとなりました。

戦績とタイトル

沼田康司はプロとして31試合を戦い、22勝（うち17KO）、7敗、2分の戦績を残しました。彼が獲得したタイトルには第46代日本ウェルター級王座と第30代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王座が含まれますが、後者は防衛を果たさないまま返上しました。

彼のボクシングキャリアは多くの挑戦と成功、時に苦い敗北の連続でしたが、そのすべてが彼を成長させ、ボクシング界における彼の位置を確立する要因となりました。

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