トクホン真闘ボクシングジム

トクホン真闘ボクシングジムの歴史と栄光

トクホン真闘ボクシングジムは、東京都荒川区東尾久に存在したボクシングジムであり、その歴史は初代会長の佐々木隆雄によって始まります。彼はボクサーたちを荒川の橋の下に集め、日本屈指のスパルタジムを設立しました。このジムは、その厳しい指導方針から「日本一のスパルタジム」として名を馳せ、数多くのトップボクサーを育て上げました。

ジムの発展とトクホンとの関係

トクホン真闘ボクシングジムは、歴史の中で日本王者を6名輩出し、10年以上にわたり全国の200以上のジムの中で勝率日本一を維持していました。そんな中、医薬品メーカーのトクホンがこのジムのスポンサーとなり、辰東ジムからトクホン辰東ジム、さらにはトクホン真闘ジムへと名前が変わりました。この変革は、ジムの活動をより一層強化し、選手たちにとっても大きなサポートとなるものでした。

佐々木隆雄と協会の変遷

佐々木隆雄は1989年、東日本ボクシング協会の会長にファイティング原田を就任させたことをきっかけに、旧協会会長の木村七郎と対立をもたらしました。その結果、佐々木は事実上の除名処分を受け、トレーナーの地位に退くこととなりました。この時、名目上の会長には彼の叔父である大友朝之助が就任し、ジムの運営に対する影響が変わっていきました。しかし、その後の原田の勇退により、佐々木は再び会長に復職しました。

マネージャーの役割とトレーナー

実質的には、ジムのビジネスを取り仕切っていたのは須田芳黄マネージャーでした。須田は現役時代に三船豪というリングネームで活動しており、辰東ジムの磯上秀一とも対戦を果たした選手です。また、須田のジムの同僚である根本重光も、一時期トレーナーとして在籍していました。これらの人々の努力が、ジムの特徴である厳格なトレーニング方針を支え、多くの成功を収める要因の一部となりました。

活動休止までの道のり

トクホンとの契約が2014年の3月末に満了となり、その後は真闘拳に改名されました。そして、同年の12月には東日本協会を休会し、活動を休止することとなりました。トクホン真闘ボクシングジムは、数十年にわたる歴史を経て、数多くのボクサーの成長を支え続けた伝説のジムとして、今も多くの人々の記憶に刻まれています。

輩出した選手たち

このジムからは、沼田康司（元・東洋太平洋スーパーウェルター級及び日本ウェルター級王者）、小笠原恵子、磯上秀一（本名は磯上修一。辰東／元・日本バンタム級王者）、小野健治（トクホン辰東／元・日本ミニマム級王者）、山岡正規（元・日本バンタム級王者）、三船元、川上勝幸、水島博など、多くの優れた選手たちが輩出されました。

このように、トクホン真闘ボクシングジムはただのジムではなく、日本ボクシング界において貴重な存在であり続けました。

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