泉大津大型専用パーキングエリア

泉大津大型専用パーキングエリア

大阪府泉大津市に所在する「泉大津大型専用パーキングエリア」は、阪神高速道路4号湾岸線の南行き区間に特化して設けられた休憩施設です。このパーキングエリアは、かつて存在した泉大津本線料金所の跡地を有効活用する形で計画され、2022年（令和4年）4月27日にその供用が開始されました。

ユニークな建築と受賞歴

このパーキングエリアの最も注目すべき点の一つは、その建築構造にあります。高架道路上の限られた敷地に建てられた施設は、木造平屋建てという特徴的なデザインを採用しています。設計は堀田設計とUo.A設計の共同体が手掛けました。このユニークな構造やデザインは高く評価され、「グッドデザイン賞」を受賞しています。高架上に木造の温かみのある空間が実現されている点は、一般的な高速道路施設のイメージとは一線を画しています。

充実した大型車向け設備

施設名が示す通り、このパーキングエリアは特に大型車両の利用を想定して設計されています。駐車場は大型車用に13台分のスペースが確保されていますが、トレーラーは利用できない点に注意が必要です。また、身体の不自由な方向けの小型車（普通車）用駐車スペースも1台分設けられています。

トイレ設備も利用者の快適性を考慮して整備されています。男性用は小便器が4基、洋式の個室が2室、女性用は全て洋式で4室が完備されています。さらに、多機能トイレも2室設置されており、様々なニーズに対応しています。清掃が行き届いた清潔な空間が提供されています。

利用者のためのサービス

休憩のための設備として、無料休憩所が用意されています。長距離運転の疲れを癒やすことができる落ち着いた空間です。また、小さなお子様連れの利用者のためにベビーベッドも設置されています。飲食物については、自動販売機に加え、ファミリーマートブランドの「自販機コンビニ」が設置されており、軽食や日用品なども手軽に購入できます。

さらに、ビジネス用途や旅の記録に便利なETC利用履歴発行プリンターや、最新の道路状況を確認できる道路交通情報ターミナルも設置されており、ドライバーが必要とする情報やサービスにアクセスできるよう配慮されています。

周辺との位置関係

泉大津大型専用パーキングエリアは、阪神高速4号湾岸線の南行きの流れの中で、(4-14)泉大津出入口/PAを過ぎてすぐの位置にあります。かつては泉大津本線料金所がありましたが、これが廃止された跡地がパーキングエリアとして活用されています。このパーキングエリアを過ぎると、次の主要な地点は(4-15, 4-16)岸和田北出入口となります。南行きを利用する大型車両にとって、貴重な休憩地点として機能しています。

このように、泉大津大型専用パーキングエリアは、その立地と建築、そして大型車利用者を意識した施設設計により、阪神高速4号湾岸線における重要なサービス拠点となっています。旧料金所跡地の有効活用例としても特筆される施設と言えるでしょう。

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