泉山七福神巡り

泉山七福神巡りとは

泉山七福神巡り（せんざんしちふくじんめぐり）は、京都市東山区に位置する泉涌寺（せんにゅうじ）の山内にある7つの塔頭を巡る行事です。この伝統的な行事は毎年1月の第2月曜日、つまり成人の日に行われ、多くの人々が新年の福を求めて集まります。

七福神信仰の起源

七福神信仰は室町時代に京都で始まり、その後、日本各地に広がっていったとされています。この信仰は、人々が新年に寺院に参詣することで幸福を願い、福をもたらしてもらうというものです。泉山七福神巡りもその一環として、多くの人々に親しまれています。

行事の歴史

泉山七福神巡りは1951年（昭和26年）から毎年成人の日に開催されるようになりました。当初は小規模な行事でしたが、年月を経るにつれて参加者が増え、今日では新春の恒例行事として大変盛況を博しています。

参拝の流れ

この行事では、まず泉涌寺内の即成院で「福笹」を受け取ります。この福笹は、縁起物として恵比寿や大黒天などの福の神の象徴的なアイテムを取り付けて飾るものです。参加者はこの福笹を手に持ちながら、泉涌寺道に沿った塔頭を順番に参拝していきます。

泉山七福神巡りでは、9か所の寺院があり、参加者はその中から選んで巡ることができます。また、これらの寺院では七福神巡りの朱印を授与しており、参拝者は朱印を集めながらの巡りを楽しむことも可能です。毎年、参加者が訪れることで、活気ある雰囲気が作り出され、多くの人にとって心温まる体験となっています。

開催時間と流れ

開催時間は例年、朝8時から夕方16時頃までとなっており、この時間帯に自由に寺院を巡ることができます。多くの人々がこの恒例行事を楽しみにしており、正月の賑わいを感じる貴重な機会でもあります。

まとめ

泉山七福神巡りは、京都の伝統文化や信仰を感じることができる行事であり、訪れることで新年の幸福を願う大切な機会です。特に多くの人が福を求め、笑顔で行進する光景は、見る人にも温かい気持ちをもたらします。これからも長い歴史を持つこの行事が、多くの人々に愛され続けることでしょう。

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