法政大学ボアソナード記念現代法研究所

法政大学ボアソナード記念現代法研究所について

法政大学ボアソナード記念現代法研究所は、1977年に法政大学に設置された附置研究所です。当初は、法律学全般を対象とする研究機関として構想されましたが、社会情勢の変化を踏まえ、現代法に焦点を絞った研究を行う方針へと転換しました。研究所の名称は、法政大学創設に貢献したフランス人法学者、ボアソナード博士に由来しており、同博士に関する研究や関連文献の収集も重要な研究目的としています。

設立と目的

研究所設立にあたっては準備委員会が組織され、初代所長である青木宗也教授が委員長を務めました。また、松下圭一教授も委員として参加していました。

研究分野と組織

現代法の研究分野は、都市法、社会法、国際関係、現代法システム、法史学の5つに分かれています。研究活動には、法学部の教員を中心に、他学部や学外の研究者も参加することがあります。研究所の運営は、所長、副所長、各研究部門の責任者、研究プロジェクトの主任などで構成される運営委員会によって審議されます。所長は、運営委員の互選によって選出され、任期は2年です。

研究成果の発表

研究成果は、「法政大学現代法研究所叢書」としてまとめられ、法政大学出版局から刊行されています。この叢書は、研究所の研究活動の重要な成果発表の場となっています。

沿革

1977年：法政大学ボアソナード記念現代法研究所設立
1979年：現代法研究所叢書第一号『法律扶助・訴訟費用保険』刊行、創立三周年記念講演会開催
1983年：国際シンポジウム「世界史における日本占領」を開催
1990年：『ボアソナード答問録』を刊行
2000年：ボアソナード・タワー22階へ移転
2001年：現代法研究所叢書第二〇号『明治大正 町の法曹ー但馬豊岡 弁護士馬袋鶴之助の日々』刊行

主な刊行物

『法政大学現代法研究所叢書』（叢書1-叢書50）
江橋崇 編著『企業の社会的責任経営 CSRとグローバル・コンパクトの可能性』（2010年）
江橋崇 編著『東アジアのCSR 国連グローバル・コンパクトの新たなチャレンジ』（2011年）
大野達司 編『主権のゆくえ フーゴー・プロイスと民主主義の現在』（2011年）

所蔵資料

研究所では、以下の貴重な資料を所蔵しています。

永井文庫
森長文庫
森川資料
栗田文庫
馬袋文庫
西田文庫
袖井文庫
太田文庫

研究所へのアクセス

法政大学ボアソナード記念現代法研究所は、ボアソナード・タワーの22階にあります。

まとめ

法政大学ボアソナード記念現代法研究所は、現代法研究の拠点として、学内外の研究者と連携しながら、社会の発展に貢献する研究活動を続けています。研究成果は、叢書として広く公開されており、学術界に重要な貢献を果たしています。

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