法政大学中学校・高等学校

法政大学中学校・高等学校の概要

法政大学中学校・高等学校（ほうせいだいがくちゅうがっこう・こうとうがっこう）は、東京都三鷹市牟礼四丁目に位置する私立の中高一貫教育機関です。この学校は、中学から進学した内部生と高等学校からの外部生が共に学び、クラスを編成する併設型の共学校です。その設立者は学校法人法政大学であり、略称は「法政高校」や「法政大高」として親しまれています。

学校の教育理念には、確かな学力や豊かな人間力の育成、自治の精神を重視した規律ある環境の提供、地域社会との連携があります。また、スポーツ面でも、高校野球やラグビーなどでの実績が著名です。

沿革

法政中学校は、1936年に旧東京府東京市麹町区に創立され、その後1946年に武蔵野市吉祥寺東町に移転しました。そして1948年には新学制による法政大学第一中学校・高等学校として設立されました。1971年には高等学校での服装自由化が導入され、その後1986年に創立50周年記念会館が完成しました。2007年には、三鷹市牟礼に移転し男女共学化も実施され、校名が法政大学中学校・高等学校に改称されました。

教育と進学

教育目標としては、「学ぶ喜び」や「誠実・礼儀」、「キャリア・クリエーション」が掲げられています。特に、2006年度からは文部科学省指定の「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」に選定され、英語教育の充実が図られています。法政大学への内部推薦もあり、高校3年間の成績に基づき、進学希望の学部が決まります。

地域との関わり

かつて法政大学と結ぶ「法政通り」は地域に根付いた通学路で、現在は「美大通り」として名称が変更されています。旧校地はマンション用地として利用され、さらには東京都練馬区立野町にあった大グラウンドも住宅用地に転用されました。

校舎とキャンパス

新しい井の頭キャンパスは、東京女子大学の旧キャンパスを利用して2007年に開校しました。このキャンパスは、約27,000平米の広さを誇り、現代的な校舎には多様な施設が整備されています。設計は山下設計によるもので、施工は清水建設・東急建設共同企業体が担当しました。

出身者

著名な出身者には、俳優やミュージシャン、スポーツ選手、さらには政財界の重要な人物などが名を連ねています。その中には、元プロ野球選手の田淵幸一や、俳優の石垣佑磨、テレビのアナウンサーを務める人々が含まれています。特に、スポーツ面では法政大学の名が広く知られています。

近年の課題

一方で、2010年には修学旅行での指導において教諭が不適切な行為を行ったとして問題が発生しました。この結果、教育の見直しが求められ、校長を含む関係者には減給処分が下されるなど、学校運営に対する信頼回復が課題となっています。

このように法政大学中学校・高等学校は、確かな学問の習得と同時に、豊かな人間力を育成することを重視した教育を提供している学校です。

もう一度検索