法華宗真門流

法華宗真門流について

法華宗真門流は、日蓮を宗祖とし、日真を派祖とする日蓮門下の一派です。総本山は京都府にある本隆寺で、福井県下には特に重要な三つの寺院を擁しています。この宗派は、日真が妙顕寺での修学中に独自の教義を提唱したことから始まりました。

開祖と宗祖

宗祖: 日蓮
派祖: 日真

日真は、妙顕寺の日具に師事していましたが、法華経の解釈をめぐり論争が生じ、「寿量品正意論」という独自の解釈を提唱し、妙顕寺を離れて本隆寺を建立しました。これが法華宗真門流の始まりです。

総本山

総本山: 本隆寺（京都府）

福井三本山

福井県下には、以下の三つの主要な寺院があります。これらは、法華宗真門流にとって非常に重要な拠点となっています。

1. 妙法蓮華経山平等会寺（鯖江市）
塔頭：常在院、真行院
2. 智光山本興寺（越前市）
塔頭：顕正院、勇猛院、実教院、行運院、本寿院
3. 恵光山本境寺（小浜市）

これらの寺院は、地域における法華宗真門流の信仰の中心となっています。

教区

法華宗真門流は、以下の四つの教区に区分されています。

第一教区: 京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、愛知県、静岡県、東京都の寺院
第二教区: 福井県、石川県の寺院
第三教区: 兵庫県、岡山県、広島県、山口県、香川県、高知県の寺院
第四教区: 北海道の寺院

この区分は、寺院の運営や活動を地域ごとにまとめるためのものです。

沿革

法華宗真門流の歴史は、以下の出来事を経て形成されました。

1488年（長享2年）: 日真が本隆寺を建立。
1872年（明治5年）: 一宗一管長制により、日真門流は日蓮門下の諸門流と連合。
1874年（明治7年）: 日真門流は勝劣派に属する。
1876年（明治9年）: 管長設置により、日真門流は本隆寺派と公称し、勝劣派は解体。
1898年（明治31年）: 本隆寺派は本妙法華宗と改称。
1941年（昭和16年）: 宗教団体法により、本妙法華宗、本門法華宗、法華宗が合同し、法華宗と公称。
1951年（昭和26年）: 法華宗から独立し、法華宗真門流と公称。

これらの出来事は、法華宗真門流が他の宗派との関係を変化させながら、独自の道を歩んできたことを示しています。

関連宗派

法華宗真門流と関連のある宗派は以下の通りです。

本門法華宗
法華宗本門流
* 法華宗陣門流

これらの宗派は、日蓮を共通の祖とするものの、教義や歴史においてそれぞれ異なる特徴を持っています。

外部リンク

法華宗真門流

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