波子駅

波子駅の概要

波子駅（はしえき）は、島根県江津市波子町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線に属する駅です。この駅は、地域の交通の要所として長い歴史を誇ります。ここでは、波子駅に関する詳細情報や周辺の観光スポットについて紹介します。

歴史

波子駅は1921年9月1日に、鉄道省の山陰本線の一部として都野津駅 - 浜田駅間が延伸される際に開設されました。当初は客貨の取扱いが行われていましたが、その後の数十年の間に様々な変遷を経てきました。1973年には貨物の取扱いが廃止され、1977年には業務が委託される駅へと移行しました。1984年には荷物の取り扱いが終了し、1985年には無人駅として運営されることとなります。

1987年には国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の管轄下に置かれ、再度有人駅として運営されることになりましたが、1990年に再び無人駅となりました。2000年4月には、しまね海洋館アクアスがオープンしたことを受け、簡易委託駅として改装され、特急列車も停車するようになりました。最新の変化として、2022年3月31日に簡易委託が解除され、終日無人駅に戻りました。

駅構造

波子駅は、島式ホームを持つ地上駅で、1面2線の構造を有しています。浜田寄りの海側には、木造の駅舎があり、ホームとは構内踏切で接続しています。この駅は浜田鉄道部によって管理されており、2000年の改装後には特急や快速の停車駅となりました。かつて窓口は駅舎を出て構内踏切へ進む手前にあり、簡易委託駅としては車掌が運営している携帯型予約機によって乗車券が販売されていました。

また、2024年には駅舎内に地ビールメーカーの石見麦酒が移転する予定です。

利用状況

波子駅の利用状況は近年やや減少傾向にあります。2022年度の一日平均乗車人数は21人であり、2004年度の36人や1994年度の56人、さらには1984年度の154人と比較すると大幅に減少しています。このように、駅の利用状況は時代の流れと共に変わってきています。

駅周辺の観光スポット

波子駅の周辺には、いくつかの観光名所が存在しています。特に「しまね海洋館アクアス」は、家族連れに人気のスポットであり、海の生き物たちと触れ合うことができます。また、波子郵便局や石見海浜公園、波子海水浴場も近くにありますので、訪れる際には立ち寄ってみることをお勧めします。さらに、国道9号や島根県道206号波子停車場線も整備されており、アクセスも便利です。

その他の情報

波子駅では、昭和50年代後半に「波子ビーチ号」という臨時快速列車が運行されたこともありました。この列車は広島駅と波子駅を結ぶもので、地域の夏の風物詩となっていました。

隣の駅

波子駅の隣には、敬川駅と久代駅があります。特急「スーパーおき」や「スーパーまつかぜ」の停車駅等は、各列車の記事を参照してください。

まとめ

波子駅は、歴史的な背景や多くの観光スポットに恵まれた駅です。無人駅としての運営が続く中でも、地域住民や観光客にとって重要な存在として機能しています。

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