都野津駅

都野津駅の概要

都野津駅（つのづえき）は、島根県江津市都野津町に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線の駅です。この駅は地域の交通インフラの一部としての役割を果たしています。

駅の歴史

都野津駅の歴史は、1920年12月25日にまで遡ります。当初は、鉄道省によって山陰本線の浅利駅から当駅までが延伸され、新たな終着駅として設置されました。開設当時は、島根県那賀郡都野津村として知られていました。その後、1921年9月1日には、浜田駅までの延伸が実現し、途中駅になりました。

1982年には貨物取扱が廃止され、1985年には荷物扱いも終了しました。さらに、1987年4月1日に国鉄が分割民営化され、現在のJR西日本の駅となりました。その後、2005年4月1日に無人駅とされ、現在の形態に至っています。

駅の構造

都野津駅は、相対式ホームを2面持ち、2線の地上駅であり、列車の交換が可能です。下りホーム側には駅舎が位置し、両ホームは跨線橋で接続されています。また、駅は山陰本線の高速化に対応するために、両開き分岐器（Y字ポイント）に交換されています。元々は3線構造でしたが、現在は2面2線で運営されています。

駅の旧3番線跡地には新たにレールが敷設され、近隣の極東興和株式会社の江津PC工場で生産されたPCマクラギを積み出すために利用されています。このように、都野津駅は地域経済にも寄与しています。

また、駅は浜田鉄道部によって管理されており、無人駅として運営されています。過去には業務委託駅であり、キヨスクも営業していましたが、現在は自動券売機の設置のみとなっています。

利用状況

2022年度のデータによれば、都野津駅の1日あたりの平均乗車人員は128人でした。これは、過去の乗客数と比較して減少の傾向が見られます。2004年度には259人、1994年度は323人、さらには1984年度には490人の乗降客がありました。このように、近年の利用状況は減少傾向にあります。

周辺環境とアクセス

都野津駅の周辺には、地域の生活を支える様々な施設が存在しますが、必ずしも商業施設が豊富にあるわけではありません。主に住宅地域が広がっており、駅は地元住民の日常的な交通手段として利用されています。

隣接する駅は江津駅と敬川駅で、いずれも山陰本線に属しています。これにより、都野津駅は地域間の連絡手段としても重要な役割を果たしています。

結論

都野津駅は、その歴史と地域における役割から、江津市の重要な交通拠点として機能しています。無人駅に移行したことで利便性は変わりましたが、地域の人々にとって今もなくてはならない存在です。

もう一度検索