波根駅

波根駅について

波根駅（はねえき）は、島根県大田市の波根町中浜に位置し、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線上にある駅です。この駅は、1915年7月11日に開設され、鉄道院の山陰本線の延伸にともない旅客と貨物の取扱いを開始しました。その後、数回にわたり運営形態が変更され、1985年には無人駅となりましたが、1987年には有人駅に再び戻されました。最終的に1990年に再度無人駅化されて現在に至ります。

駅の歴史

波根駅の長い歴史は、多くの変遷を経てきました。1962年には貨物取扱が廃止され、1977年には業務が委託駅化されました。1984年には荷物の扱いも廃止され、1985年には無人駅に移行しました。しかし1987年に国鉄の分割・民営化が行われた際には、JR西日本に継承されるとともに再び有人駅となり、1990年に無人駅に戻りました。最近の出来事としては、2016年に田儀駅で土砂流入が発生した際、波根駅から平日朝に臨時列車が運行されたことがあります。

駅構造

波根駅は、1面2線の島式ホームを持つ地上駅です。自治会館を併設した木造の駅舎は、益田方面の海側にあり、ホームへは構内踏切でアクセスします。現在、浜田鉄道部に管理されている無人駅であり、乗車駅証明書発行機や自動券売機は設置されていませんが、駅舎内には水洗トイレがあります。構内の一部には、駅舎反対側の2番のりばが上下本線とされており、利用者の便宜を図るための配慮がされています。

利用状況

波根駅の利用状況は徐々に変化しています。2022年度の1日平均乗車人員は42人であり、過去数十年の間にわたって数が減少しています。2004年度には66人、1994年度には94人、1984年度には142人という記録があり、利用者数は年々減少傾向にあります。このようなデータは、地域の交通状況や利用者のニーズを反映していると言えるでしょう。

駅周辺

波根駅は大田市の最北端に位置し、駅を出るとすぐに波根川を渡ります。さらに進むと波根港があり、左手には醒水山トンネルがあります。このトンネル区間の先には複数のトンネルも存在します。一方で、駅の反対側には久手駅までトンネルはありません。また、掛戸にある1本松は、波根駅と久手駅の中間地点に位置しています。

周辺には波根海水浴場や漁港もあり、夏季には多くの人々で賑わう場所となります。地域の名所としては、波根地区工業団地や島根県立農林大学校、島根県中部家畜市場も近くにあります。旅行者にとっても訪れる価値のあるスポットです。

その他の情報

興味深いことに、波根駅はTBSの番組『愛の劇場・砂時計』のロケ地としても知られています。作中では「江田」という名前で使用されていました。波根駅周辺は自然と町の魅力が交錯する場所で、多くの人々が訪れる理由となっています。

隣の駅

• - 田儀駅
• - 久手駅

波根駅は、地域の交通の要所としての役割を果たしており、多くの人に利用されています。これからも地域の発展とともに、波根駅の存在意義は続いていくことでしょう。

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