津嘉山廉人

津嘉山 廉人

津嘉山 廉人（つかやま れんと）氏は、1998年9月7日に沖縄県で生まれた日本のラグビーユニオン選手です。主にプロップ（PR）としてプレーし、現在の所属チームはジャパンラグビーリーグワンに加盟する三菱重工相模原ダイナボアーズです。身長185センチメートル、体重105キログラムという恵まれた体格を持つ彼は、フォワードの最前線でチームを支える重要な役割を担っています。愛称は「れんとん」として親しまれています。

また、津嘉山選手にはプロ野球選手である弟がいます。福岡ソフトバンクホークスに所属する津嘉山憲志郎氏は、野球界で活躍しており、兄弟揃ってプロスポーツの舞台で才能を発揮していることは特筆すべき点です。

キャリア

津嘉山選手のラグビーキャリアは、ラグビー強豪校として知られる流通経済大学付属柏高等学校から本格的にスタートしました。高校卒業後、2017年には流通経済大学に進学し、大学ラグビー部で更なるスキルアップに励みました。大学在学中には、そのポテンシャルが評価され、U20日本代表やジュニア・ジャパンといった世代別の日本代表にも選出されるなど、将来有望な若手選手として注目を集めました。これらの代表活動を通じて、国際的な経験を積み、プロ選手として必要な技術やメンタリティを培いました。

大学を卒業した2021年、津嘉山選手は当時のキヤノンイーグルス（現・横浜キヤノンイーグルス）に加入し、プロラグビー選手としての第一歩を踏み出しました。プロとして初めて公式戦に出場したのは、2022年1月8日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの第1節、NECグリーンロケッツ東葛戦です。この試合で彼は先発出場を果たし、トップリーグの舞台でのデビューを飾りました。

横浜キヤノンイーグルスで経験を積んだ後、津嘉山選手は新たな挑戦の場を求め、2024年6月に三菱重工相模原ダイナボアーズへの入団を発表しました。ダイナボアーズは、スクラムなどのセットプレーを重視するチームであり、プロップとしてパワーと技術を兼ね備えた津嘉山選手の加入は、チームにとって大きな戦力強化となります。新天地である相模原で、彼は自身の持ち味を最大限に活かし、チームの勝利に貢献することが期待されています。

プレースタイルと今後の展望

プロップである津嘉山選手のプレースタイルは、そのフィジカルを活かした力強いプレーが特徴です。スクラムにおいては、相手パックと正面から組み合い、チームに有利な状況を作り出すための重要な役割を果たします。また、オープンプレーにおいても、低い姿勢での突破や強烈なタックルで存在感を示します。年代別代表で培った経験は、彼のプレーの幅を広げ、状況判断能力を高めています。

沖縄から千葉県の高校、茨城県の大学を経て、神奈川県のチームでプロとして活躍する津嘉山廉人選手。横浜での経験を糧に、三菱重工相模原ダイナボアーズで更なる成長を目指します。弟がプロ野球界で活躍していることも、彼にとって良い刺激となり、互いに高め合える関係でしょう。恵まれた体格と国際経験を武器に、今後のジャパンラグビーリーグワンでの活躍、そして日本代表への選出も期待される、将来が楽しみな選手です。

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