津山医療生活協同組合

津山医療生活協同組合

津山医療生活協同組合は、岡山県津山市に本部を置く、地域住民による自主的な組織である医療生活協同組合です。健康で安心して暮らせるまちづくりを目指し、医療および介護事業を展開しています。全国に組織を持つ全日本民主医療機関連合会（民医連）の一員として活動しています。

事業内容

当組合は、地域包括ケアシステムの一翼を担うべく、医療と介護の連携を重視した事業を展開しています。具体的には、一つの医科診療所と四つの介護関連事業所を運営しており、特筆すべきはその全てが同一の施設内に集約されている点です。これにより、利用者やその家族にとって、医療と介護のサービスを一体的に受けやすく、利便性の高い体制を構築しています。

医科診療所である平福診療所は、津山市平福546-1に位置し、主に内科の診療を行っています。単なる外来診療に留まらず、特定疾患治療研究事業の委託医療機関として専門的な医療を提供するとともに、在宅療養支援診療所としても機能しており、住み慣れた地域での療養を支えるための往診や訪問診療にも力を入れています。

介護事業所としては、以下の四つを運営しています。

ケアプランセンター平福: 利用者のニーズに基づいたケアプランの作成を支援します。
訪問看護ステーションひまわり: 医療的な視点から自宅での療養をサポートする訪問看護を提供しています。このステーションは、津山において初めて開設された訪問看護施設としても知られています。
ヘルパーステーションまごころ: 利用者の居宅を訪問し、身体介護や生活援助サービスを提供します。
デイサービスセンターほのぼの: 日帰りで施設に通い、入浴や食事、機能訓練、レクリエーションなどを通じて心身のリフレッシュや社会交流を促進します。

これらの介護事業所も、平福診療所と同じ所在地（津山市平福546-1）にあり、医療との緊密な連携のもとでサービスを提供しています。

組織規模

津山医療生活協同組合は、地域住民の参加によって支えられています。2020年3月31日現在で、組合員数は5,343人に上り、組合員からの出資金は7,646万円となっています。多くの人々の参加と出資が、組合の安定した運営と事業の継続を可能にしています。

沿革

津山医療生活協同組合の歩みは、1980年8月の設立認可から始まりました。その後、地域の医療ニーズに応えるため、1982年1月には中核となる平福診療所を開設しました。時代の変化や高齢化の進展に伴い、医療だけでなく介護サービスの重要性が高まる中で、組合は事業領域を積極的に拡大していきます。

1997年3月には、津山では初となる訪問看護ステーションひまわりを開設し、在宅ケアの分野に進出しました。続いて、2000年4月には訪問介護サービスのヘルパーステーションまごころを、2003年10月にはデイサービスセンターを開設するなど、介護事業の柱を次々と築き上げていきました。

事業拡大と施設の老朽化に対応するため、2010年4月からは施設の全面的な新築移転に向けた取り組みが開始されました。このプロジェクトは順調に進み、2013年1月には新施設が完成。同年4月には平福診療所が新施設に移転し、同時に全ての介護事業所も新施設での運営を開始することで、医療と介護サービスが一箇所に集約された体制が確立され、現在に至っています。

所在地とアクセス

津山医療生活協同組合の各事業所は、岡山県津山市平福546-1に集約されています。公共交通機関を利用する場合、中鉄北部バスの「ごんご久米線西循環」に乗車し、「平福診療所口」停留所で下車すると、施設まで徒歩約1分でアクセス可能です。

このように、津山医療生活協同組合は、設立以来、地域住民の健康と福祉の向上を目指し、医療と介護の両面からきめ細やかなサービスを提供することで、地域に根差した活動を続けています。

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