津山栄一

津山栄一：子役からデンジイエローへ、そしてログビルダーへ

津山栄一さんは、1958年4月12日生まれの元俳優です。大阪府出身で、大阪芸術大学を卒業後、東映俳優センターに所属していました。特技は舞台効果で、現在はログビルダーとして活躍されています。

子役時代から俳優への道

津山さんの俳優活動は、関西の児童劇団「ホリホック・アカデミー」所属時の小学校3年生(1967年)に本名である三木豊として子役から始まりました。小学校5年生の時には、関西テレビのドラマ『商魂』で準主役を務め、この作品が子役時代の代表作となりました。その後も、時代劇を中心に多数の作品にゲスト出演を重ね、数々の経験を積んでいきます。中でも『仮面の忍者赤影』でのアフレコでは、主演の坂口祐三郎さんと一緒になり、「赤影さんの素顔が見れた！」と感激した思い出を語っています。

大阪を拠点に活動していた津山さんは、20歳を機に東映俳優センターへ所属し、東京での活動を始めます。そして1980年、テレビ朝日系列で放送された『電子戦隊デンジマン』で、黄山純／デンジイエロー役としてレギュラー出演を果たしました。この作品は、津山さんの俳優人生における大きな転換点となりました。

デンジイエローとスーツアクター

『電子戦隊デンジマン』での活躍は、単なる俳優としての出演にとどまりません。第42話でデンジイエローが分身するシーンでは、津山さん自身もスーツアクターとして分身の一人を演じています。撮影終了後には、デンジイエローのアクション用マスクをプレゼントされ、現在も大切に保管しているそうです。さらに、次作『太陽戦隊サンバルカン』では、「デンジマン役の5人がヘドリアン女王とすれ違い、彼女がいぶかしむ」という形でゲスト出演が検討されていたという興味深いエピソードも残っています。

俳優引退と第二の人生

30歳で結婚したことを機に、津山さんは俳優業を引退し、ログビルダーとして第二の人生を歩み始めました。俳優としての華やかな世界から、自然と向き合う仕事へと転身したその決断は、新たな挑戦への第一歩だったと言えるでしょう。しかし、俳優としての経験は決して忘れられていません。2004年には、『東映ヒーローMAX』で開かれた『デンジマン』の座談会に参加し、共演者たちとの再会を果たしました。

数々の作品への出演

津山栄一さんは、子役時代から数多くのテレビドラマや映画に出演しています。主な出演作品には、『二十四の瞳』、『銭形平次』、『大岡越前』、『水戸黄門』、『必殺シリーズ』、『遠山の金さん』、『桃太郎侍』など、時代劇作品が多く含まれています。また、『電子戦隊デンジマン』以外にも、『大都会PARTIII』、『Gメン’75』、『特捜最前線』など、数々の刑事ドラマにも出演。幅広い役柄をこなす実力派俳優として活躍しました。映画では、『暴力戦士』、『ナオミ』、『劇場版電子戦隊デンジマン』、『ダイアモンドは傷つかない』などに出演しています。

津山栄一の俳優人生は、子役時代からの地道な努力と、人気ヒーローへの変身を遂げた『電子戦隊デンジマン』での活躍、そしてログビルダーとしての第二の人生へと続く、多彩で魅力的な軌跡です。彼の経験は、後進の俳優や、夢を追いかける人々にとって、大きな励みとなるでしょう。

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