津川バイパス

津川バイパス：阿賀町の交通を支える動脈

津川バイパスは、新潟県東蒲原郡阿賀町内を通る国道49号のバイパス道路であり、阿賀町の交通における重要な役割を担っています。特に、津川インター入口交差点以西は国道459号と重複しています。

バイパス建設の背景

バイパス建設以前の国道49号は、阿賀町津川の市街地を経由しており、沿道には多くの商店や住宅が密集していました。そのため、道幅が狭く、クランク状の箇所も存在し、交通の円滑な流れを阻害する要因となっていました。これらの問題を解消するため、市街地の南西側を迂回するバイパス路線が計画されました。

バイパスの概要

1980年（昭和55年）12月に開通した現行のバイパス区間は、全長3.3kmです。阿賀町大字常波甲の平堀交差点から、大字津川の麒麟橋南詰までを結んでいます。道路は全線にわたって片側1車線で、幅員は14mとなっています。バイパス区間には、全長567mの津川トンネルが含まれており、麒麟橋南詰に接続しています。

近年の交通状況

津川トンネルや麒麟橋を含む阿賀野川右岸のルートは、磐越西線と並行しながら急峻な断崖に沿って通っています。この区間では、道路施設の老朽化や狭隘化が顕著であり、事前通行規制区間に指定されている箇所も存在します。2013年（平成25年）3月30日からは、国道49号新潟方面の阿賀町大牧 - 黒岩間が通行止めとなり、磐越自動車道津川IC入口交差点と津川トンネル間の芦沢交差点から揚川改良を経由するルートが代替路となりました。

市街地ルートの県道降格

バイパスの開通に伴い、従来国道49号が経由していた市街地区間は県道に降格し、現在は新潟県道14号新発田津川線となっています。

道路放送

バイパスの大部分の区間では、道路交通情報を提供する路側放送が実施されています。

主な接続路線

津川バイパスは、以下の主要な道路と接続しています。

新潟県道14号新発田津川線（平堀交差点）
国道459号（津川インター入口交差点）
新潟県道89号津川インター線（津川インター入口交差点）
国道49号（揚川改良：芦沢交差点）
新潟県道14号新発田津川線（麒麟橋南詰交差点）

旧道（国道49号）：阿賀町平堀（平堀交差点） - 阿賀町津川（麒麟橋南詰交差点）：新潟県道14号新発田津川線

※国道459号はバイパス開通後の指定のため、旧道は存在しません。

関連情報

中部地方の道路一覧
揚川改良

外部リンク

国土交通省 新潟国道事務所

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