津田天満神社

津田天満神社（つだてんまじんじゃ）

津田天満神社は、兵庫県姫路市飾磨区構に位置し、村社として分類される神社です。別名は津田天満宮とも呼ばれています。この神社は、平安時代に遡る創建の歴史を有し、最初は大歳明神を祀る場所として設けられました。歴史的には、かつては船場川の思案橋西側に鎮座していたと言われています。

祭神

この神社で祀られている主な祭神は、菅原道真公と津田大歳明神、そして賀茂別雷大神です。菅原道真公に関しては、彼が大宰府へ向かう途中、当社近くの津田の細江に立ち寄った際、敷物が無かったため艫綱を巻いて座ったという伝説が残っています。このエピソードが「綱敷天神」との別称の由来とされ、道真公が後に主神として併せて祀られるようになりました。

神社の歴史

津田天満神社は、中世などの記録から永仁6年（1298年）および嘉吉3年（1443年）に本殿が再建されたことが確認されています。広大な社領を所有していたものの、天正8年（1580年）の豊臣秀吉による英賀城攻めで焼失し、その後現在の地に再建されました。

祭りと行事

この神社では様々な祭りが行われています。

• - 春祭り（4月下旬）

本殿及び境内社の厳島神社において神事を執り行います。

• - 弁天まつり（4月29日）

津田地区の厄年の人々が集まり、福引や餅まきが行われる祭事です。福引は厄年会が各町に券を配り、特賞には掃除機やNintendo Switchなどが用意され、参加者に楽しみを提供します。

餅まきは地域の自治会長や厄年会代表が行う行事で、丸餅が空から投げられ、参加者はそれを拾い集める賑やかな光景が広がります。

• - 秋の例大祭（10月中旬）

播州の秋祭りの中でも特に有名なこの例大祭では、今在家・加茂・構・思案橋から大屋台が練り出されます。また、拝殿の中で屋台を練り上げる「拝殿練り」と、屋台を地面から一挙に持ち上げる「一気差し」が特徴です。特に拝殿練りの最中には、一気差しの披露も行われ、参加者たちを楽しませます。

屋台情報

• - 今在家

- 大屋台は平成30年に新調。
- 子供屋台は英賀附城町から譲られたもの。

• - 加茂

- 大屋台は平成5年に新調。

• - 構

- 大屋台は令和2年に新調。
- 子供屋台は平成3年に新調。

• - 思案橋

- 大屋台は令和6年に新調。

文化財

津田天満神社には重要文化財がいくつかあります。例えば、永仁6年（1298年）に奉納された「紙本著色北野天神縁起」は、奈良国立博物館に寄託されています。姫路市指定文化財には、嘉吉元年（1441年）の銘がある「津田天満神社太鼓”も含まれます。

周辺の施設

神社の近隣には、姫路市立津田小学校や船場川、思案橋などがあります。

アクセス

津田天満神社へは、神姫バスの27系統を利用し、津田神社前で下車するルートや、山陽電鉄網干線西飾磨駅から南東へ700mの道のりを歩く方法があります。周囲には兵庫県道415号和久今宿線や兵庫県道516号姫路環状線の交差点もあります。

もう一度検索