津軽自動車道

津軽自動車道

津軽自動車道は、青森県青森市を起点とし、五所川原市を経由して西津軽郡鰺ヶ沢町に至る、全長約38kmの高規格幹線道路です。国道101号に指定されており、高速道路ナンバリングでは「E64」が割り当てられています。

概要

東北自動車道の浪岡ICから分岐し、西北五地方の中心都市である五所川原市を経て、津軽半島の付け根に位置する鰺ヶ沢町へと至ります。約40km弱の路線は青森県内で完結しますが、将来的には西津軽能代沿岸道路と一体となり、青森県西部の日本海沿岸ルートを構成する構想があります。

この地域は特別豪雪地帯であり、地吹雪による視界不良が頻発します。津軽自動車道は、国道101号の安全性確保、五所川原市街地のバイパス機能、救急搬送時間の短縮、物流効率化、観光客誘致など、様々な役割を担っています。特に、地域産業である農産物の輸送や、つがる総合病院への搬送において重要な役割を果たしています。

現在は、東北自動車道と国道7号浪岡バイパスの交点からつがる柏ICまで、そしてつがる市の津軽中部広域農道の交点から鰺ヶ沢ICまでの区間が開通しています。浪岡ICでは、国道7号を挟んだ平面交差で東北自動車道に接続していますが、将来的には浪岡JCTに直接接続する計画もあります。

路線状況

調査区間（道路名称未決定）

起点：青森県青森市浪岡大字長沼字南藤巻（浪岡IC）
終点：青森県青森市浪岡徳才子
総延長：約2km
開通予定年度：未定

浪岡五所川原道路

青森県青森市から五所川原市に至る、延長約15.7kmの自動車専用道路です。1991年度に事業着手し、2002年と2007年に一部区間が開通し、全線供用されています。

起点：青森県青森市浪岡徳才子
終点：青森県五所川原市大字太刀打（五所川原北IC）
延長：15.7km
規格：第1種第3級
道路幅員：暫定12.0m（完成22.0m）
車線数：暫定2車線（完成4車線）
設計速度：80km/h

五所川原西バイパス

青森県五所川原市からつがる市に至る、延長約3.8kmの国道101号の自動車専用道路です。2014年11月に開通し、五所川原市街地をバイパスする役割を果たしています。

起点：青森県五所川原市大字太刀打（五所川原北IC）
終点：青森県つがる市柏稲盛岡本（つがる柏IC）
延長：3.8km
規格：第1種第3級
道路幅員：12.0m
車線数：2車線
設計速度：80km/h

柏浮田道路

青森県つがる市の延長12.3kmの国道101号の自動車専用道路です。2018年度に事業化され、2021年に工事着手しました。

起点：青森県つがる市柏稲盛岡本（つがる柏IC）
終点：青森県つがる市木造越水
総延長：12.3km
規格：第1種第3級
道路幅員：12.0m
車線数：2車線
設計速度：80km/h
開通予定年度：未定

鰺ヶ沢道路

青森県つがる市から西津軽郡鰺ヶ沢町に至る、延長3.7kmの国道101号の自動車専用道路です。2016年と2019年に一部区間が開通し、全線供用されています。津波被害想定地域であり、医療過疎も深刻化する鰺ヶ沢にとって、重要な路線となっています。

起点：青森県つがる市木造越水
終点：西津軽郡鯵ヶ沢町大字舞戸町（鰺ヶ沢IC）
延長：3.7km
規格：第1種第3級
道路幅員：12.0m
車線数：2車線
設計速度：80km/h

歴史

津軽自動車道は、1989年の基本計画路線決定から始まり、段階的に事業化、着工、開通が進められてきました。2002年には浪岡五所川原道路の一部が開通し、その後も五所川原西バイパス、鰺ヶ沢道路などが順次開通しています。2018年には柏浮田道路が事業化され、現在も工事が進められています。

接続する高速道路

E4 東北自動車道（浪岡ICで国道7号交差点を介して接続）

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