津野田是重

津野田 是重（つのだ これしげ）の生涯

津野田是重は大日本帝国陸軍の軍人であり、政治家としても知られる重要な人物です。彼は1873年に熊本県で生まれ、1895年には陸軍士官学校をトップの成績で卒業し、その後数々の戦歴を積んでいきました。

経歴の概要

津野田は熊本藩士である津野田是秋の長男として誕生しました。彼は中学を済々黌で過ごし、さらに陸軍幼年学校を経て陸軍士官学校に入学しました。士官学校では優れた成績を収め、1895年には歩兵少尉として任官されます。その後、近衛歩兵第1連隊に配属され、陸軍のキャリアをスタートさせました。

日露戦争と軍人としての活躍

津野田は日露戦争にも参加し、特に旅順攻囲戦や奉天会戦でその実力を発揮しました。1905年には歩兵少佐に昇進し、その後も参謀本部での重要な役割を持ち続けました。1906年にはフランス駐在となり、陸軍大学校での教官としても活動します。執筆活動も行い、1920年には『戦後の欧米 - 踏破十有七国』を出版するなど、多彩な知識を持つ軍人であったことが伺えます。

政治家としての活動

1919年には陸軍少将に昇進し、予備役に編入された後、政治の世界へと進出します。政友会から衆議院議員に立候補し、1920年から1924年までその職に就きました。この期間中、彼は様々な政治的課題に取り組み、国の発展に寄与しました。

栄典と家族

津野田はその生涯の中で多くの栄典を受けています。1895年には正八位、1897年には従七位に叙されています。彼の家族も著名で、作家として活動する津野田忠重をはじめ、陸軍軍人の津野田知重、科学技術振興財団の事務局長を務めた津野田和重らがいます。

著作

彼はまた著作家としても知られ、『斜陽と鉄血』や『軍服の聖者』といった作品を残しました。これらの著書は、彼の考えや体験を伝える重要な資料となっています。

まとめ

津野田是重は、陸軍少将としてのキャリアを築き上げた後、衆議院議員としても活躍した人物です。彼の生涯は日本の政治と軍事の歴史においてその重要な一端を担っており、次世代に受け継がれるべき多くの功績を残しました。

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