洲脇光一

洲脇光一（すわき みつかず）氏は、1932年（昭和7年）に兵庫県神戸市で生まれました。日本の合唱指揮者として、関西地方を拠点に幅広く活動しています。

学生時代と初期のキャリア

洲脇氏は、関西学院大学商学部を卒業。在学中は関西学院グリークラブに所属し、学生指揮者として才能を発揮しました。1954年（昭和29年）には、第7回全日本合唱コンクール全国大会で、同年度から導入された招待演奏の指揮者を務めました。大学卒業後は、合唱団「新月会」の指揮者として活躍。1958年（昭和33年）の第11回全日本合唱コンクール全国大会一般部門、翌年の第12回大会と、2年連続で優勝を果たすという輝かしい功績を残しました。

アメリカ留学と帰国後の活動

その後、洲脇氏はアメリカ合衆国へ留学し、南メソジスト大学芸術学部音楽科大学院で宗教音楽と合唱指揮を専門的に学びました。修士課程修了後、帰国。神戸女学院大学音楽部専任講師を経て、甲南女子大学教授、ワイオミング州立大学音楽学部客員教授を歴任しました。教育者として、後進の育成にも尽力しました。

指揮者、指導者としての活躍

洲脇氏は、関西学院グリークラブ、新月会、甲南女子大学コーラス部をはじめ、関西を中心に多くの大学や一般合唱団の指導に携わりました。その指導は、多くの合唱団のレベル向上に貢献しました。また、コンクールの審査員としてもその手腕を発揮し、日本の合唱音楽界の発展に大きく寄与しました。

公職と受賞歴

洲脇氏は、兵庫県合唱連盟理事長、全日本合唱連盟常務理事、国際合唱連合副会長など、数々の要職を歴任し、合唱音楽の普及と発展に尽力しました。その功績が認められ、1994年（平成6年）には兵庫県文化功労賞、2001年（平成13年）には長井賞を受賞しています。

現在の活動

現在、洲脇氏は関西合唱連盟最高顧問、甲南女子大学名誉教授として、後進の指導や合唱音楽の発展に貢献し続けています。長年にわたる合唱音楽への貢献は、日本の音楽文化において重要な足跡を残しています。

参考文献

* 山中源也『関西学院グリークラブ八十年史』関西学院グリークラブ部史発行委員会、1981年

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