活水基督教団

活水基督教団について

活水基督教団（かっすいきりすときょうだん）は、日本の長崎県島原市に本部を置くプロテスタントの宗教法人団体です。1930年に設立されたこの団体は、信者たちの共同体として熱心な伝道活動を続けてきました。特に、戦後の混乱期においても、その信仰の力をもって多くの人々に希望を与えてきました。

歴史

活水基督教団の起源は、1930年6月14日にまで遡ります。この日、柘植不知人の弟子である今井宗太郎が聖霊のバプテスマを受けた際、共にその経験をした芦田セツ子が立証した「活水の群」に基づいて、活水基督伝道隊が設立されました。伝道隊はその後、1931年の小田原、1935年の大阪、横浜、宮城県中新田町、神戸と、全国に教会を設立し成長を遂げました。

1941年には、日本基督教団に加入し、活水教団として包括されました。その後、1942年から1943年にかけて台湾、満州などでの伝道も行われましたが、激しい戦争の影響で多くの教会が空襲で焼失しました。特に、東京、横浜、大阪、神戸の教会が大きな被害を受け、この時期は団体として非常に困難な状況でした。

1946年4月には、日本基督教団から離脱し、活水基督教団と改称されました。戦災で失った会堂を再建するため、小田原、大阪、島原に事業部を設置し、1949年に島原に新たな根拠地を設けることに成功しました。1953年には宗教法人としての認可を受け、以降も活動を続けています。

特徴

活水基督教団の教義や思想は、主にバークレー・バックストンと柘植不知人の信仰に基づいています。これらの信仰は、教団の設立初期から続く伝統と深く結びついており、信者たちの精神的支柱となっています。教団の活動は国内に留まらず、地域社会への伝道や福祉活動にも力を入れています。特に、地域コミュニティに密着した活動を行い、信仰の実践を重んじる姿勢が特徴的です。

参考文献

活水基督教団に関する詳細な情報は、芦田矩敬による『日本基督教歴史大事典』や、いのちのことば社による『クリスチャン情報ブック2006』などの資料で確認することができます。これらの文献は、教団の歴史や信仰の特性を理解するために非常に有益です。

関連項目

活水基督教団は、ホーリネス運動にも関連しており、その影響を受けた信仰の形成が見られます。ホーリネス運動は、清さと健全な信仰生活を重視する運動であり、活水基督教団の信者たちにとって重要な側面となっています。

もう一度検索