流し台

流し台（シンク）とは

流し台とは、台所や洗面所などに設置され、排水口を備えた水槽状の設備のことです。一般的には「シンク」とも呼ばれます。用途に応じて、台所用、掃除用、洗濯用、実験用など様々な種類があります。

語源

シンク（sink）は英語で「沈む」「沈下する」といった意味を持ちます。これが転じて、台所の流し台を指すようになりました。英語では、洗面台や下水溝、汚水溜めなどもsinkと表現されます。

台所用流し台

素材

台所用流し台の素材としては、ステンレスが一般的ですが、他にもアルミ、ホーロー、コンクリート、大理石、人造[[大理石]]などが用いられます。

歴史

日本では、1957年に日本住宅公団がステンレス製の流し台を採用しました。水槽の下に収納キャビネットを備えたスタイルは、1960年代後半には一般家庭にも普及しました。

設置方式

台所天板との接合方法によって、オーバーカウンター方式、アンダーカウンター方式、一体化方式があります。

オーバーカウンター方式: 天板の上からシンクを被せて固定する方式。施工が容易ですが、接合部が見えるため意匠性は劣ります。
アンダーカウンター方式: 天板の裏側からシンクを固定する方式。接合部が見えず、意匠性に優れますが、漏水に気付きにくいというデメリットがあります。
一体化方式: 天板とシンクを溶接などで一体化し、研磨する方式。意匠性と防水性に優れますが、素材が限定されます。

槽の数

槽の数によって、1槽式、2槽式、3槽式などがあります。家庭用には1槽式が一般的ですが、レストランの厨房などでは衛生面から複槽式が義務付けられています。

洗面・手洗い用流し台

洗面用の流し台は洗面器とも呼ばれ、洗面化粧台と一体化していることが多いです。素材としては合成樹脂が一般的ですが、学校やプールなどではコンクリート製やタイル貼りのものも使用されます。店舗では、陶器製や調理用ボウルを転用したステンレス製のものが見られます。

近年では、感染症対策として、可動式や簡易式の手洗い器の需要が増加しています。

下洗い用流し台

下洗い用の流し台は、スロップシンク、マルチシンク、SKシンクなどとも呼ばれます。家庭菜園で採れた野菜や靴、汚れのひどい衣類、掃除用具などを洗うのに適しています。外部空間やユーティリティスペース、公共トイレなどに設置されることが多く、深くて大型の陶器製シンクが好まれます。

主な製造メーカー

(製造メーカー名)

関連項目

洗面器
* キッチンシンク

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