浄心寺 (江東区)

浄心寺（じょうしんじ）

浄心寺は、東京都江東区平野に位置する日蓮宗の寺院で、山号は法苑山です。この寺院は、旧本山が身延山久遠寺であり、小西・浄心寺法縁に属しています。また、江戸十祖師の一つとして除災祖師としても有名です。江戸幕府からは十万石の格式を認められ、身延山の弘通所としても知られています。

歴史

浄心寺の起源は、日義が深川に結んだ草庵にさかのぼります。万治元年（1658年）、三沢局である浄心院妙秀日求大姉が日義に帰依し、その後、日義の弟子である日通が寺院を創建しました。宝暦3年（1753年）には、身延山久遠寺の出開帳も行われるなど、寺の隆盛が見られました。明治維新の際には、一時的に深川区役所がこの地に設置された記録も残っています。

境内の特徴

浄心寺の境内は、特に古インド様式の本堂で有名です。この本堂は、寺院の architectural significance を強調しています。訪れる人々は、この独自のデザインを通じて、平穏な時間を過ごすことができます。

塔頭寺院

浄心寺にはいくつかの塔頭寺院が存在します。これには以下のような寺院が含まれます：

• - 玄龍山一乗院: 寛文10年（1670年）に仙能院日善によって創建されました。
• - 法輪山唱行院: 元禄8年（1659年）、大経院日教によって京橋に創建されました。
• - 妙運山円隆院: 開山は円隆院日運で、1668年に没しています。
• - 妙龍山善応院: 貞享2年（1685年）に秀閑院日栄を開山とする寺院です。
• - 妙栄山本立院: 貞享4年（1687年）、本立院日覚が開山しました。
• - 長晶山玉泉院: 明暦年間（1655年-1657年）に長昌院日覚のもとで創建されました。
• - 廣布山宣明院: 延享2年（1745年）に宣明院日善が創建しました。
• - 妙献山円珠院: 義勝院日演を開山とし、深川七福神の大黒天を祀っています。

文化財

浄心寺には、多くの貴重な文化財が保存されています。その中には、石造燈籠や著名な墓所が含まれます。墓所には、開基である三沢局や、歴史ある旗本である矢部定謙とその父の矢部定令、さらに初代清元延寿太夫や歌舞伎役者の坂東彦三郎兄弟、茶人の小堀蓬雪、彫刻家の明珍恒男など、数多くの著名人が埋葬されています。また、洲崎遊郭の遊女の合葬墓も存在し、様々な歴史を感じることができます。

浄心寺は、その深い歴史と独自の文化財から、多くの人々に親しまれています。訪れることで、歴史の重みと精神的な安らぎを体験できることでしょう。

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