浄業寺 (西安市)

浄業寺

浄業寺は、中華人民共和国陝西省西安市長安区の終南山に位置する仏教寺院であり、律宗の祖庭として重要な役割を果たしています。

歴史

浄業寺は隋の開皇元年（581年）に建立されました。唐の時代に入ると、武徳7年（624年）には、高僧である道宣が終南山（南山）の浄業寺に住み、講学と著述に励みました。この頃、「白泉寺」と改称されています。麟徳2年（665年）には戒壇が増築され、鑑真もここで多くの弟子たちに教えを説きました。しかし、唐の滅亡後、寺は数百年の間荒廃し、老朽化が進みました。

明の時代に入り、正統2年（1437年）に主職の雲秀によって寺院が再建されました。その後、天順4年（1460年）には主職の本泉が寺院を重修し、隆慶元年（1567年）にも修復が行われました。

清の時代には、康熙20年（1681年）に高僧である厳安が寺院で仏法を広めました。嘉慶17年（1812年）には主職の際桂が寺院を重修し、道光12年（1832年）には明川法師が伽藍を整備しました。

20世紀に入ると、1921年に智海法師が寺院で仏法を発揚しました。中華人民共和国成立後には、仏心・智真が相次いで住持となりました。しかし、1966年に毛沢東が文化大革命を発動すると、寺院の宗教活動は中止され、紅衛兵によって寺廟などの宗教施設が徹底的に破壊されました。寺内のすべての文化財が失われました。1983年、中華人民共和国国務院は浄業寺を漢族地区仏教全国重点寺院に認定しました。

伽藍

浄業寺の伽藍は、以下の要素で構成されています。

山門
天王殿
大雄宝殿
法堂
* 道宣塔

寺院の扁額である『浄業寺』の文字は、南懐瑾によって書かれました。

浄業寺は、その長い歴史の中で幾度かの盛衰を経験しましたが、今日に至るまで仏教の重要な拠点として存在し続けています。

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