浅原橋

浅原橋の詳細

浅原橋（あさはらばし）は、山梨県南アルプス市と中央市を結んでいる、富士川にかかる橋で、釜無川と称される部分に位置しています。その全長は407メートル、全幅は11メートルであり、現在の橋は六代目にあたります。この橋は、特急停車駅の身延線東花輪駅へ通じる重要な交通項目であり、特にラッシュアワーには通行量が非常に多く、周辺の新山梨環状道路釜無川大橋が開通しても混雑が続いています。

橋の歴史

歴史をさかのぼると、浅原橋は山梨県道12号韮崎南アルプス中央線の旧道沿いに位置し、古くから甲斐国と駿河国を結ぶ交通路として多くの人々に利用されてきました。しかし、江戸時代には釜無川の流れが障害となっていたため、渇水期には仮橋を架けたものの、それ以外の時期には『浅原の渡し』という渡し舟が利用されていました。

明治時代に入り、対岸の臼井阿原村との協力のもと、1873年には全長342メートル、幅2.7メートルの木造橋が架けられました。この橋の建設には両村が費用を出し合い、山梨県の許可を得て橋銭が徴収されるという形式で維持されていました。この当時、1900年に上流に開国橋が架けられるまでこの橋は唯一の橋であり、重要な交通路でした。

1899年には山梨馬車鉄道が橋の東岸から延伸される計画が立てられましたが、運河の利用が失敗したため、有志によって新たに鰍沢馬車鉄道が設立され、1901年に浅原橋を渡るルートが開通しました。1906年になると、山梨馬車鉄道は軽便鉄道に改装され、二代目の橋が架け替えられました。この橋は鉄道道路併用橋として機能していたが、1962年には五代目の橋が架けられました。

近代の発展と橋の改築

五代目の橋は多くの交通量をさばく中で老朽化が著しくなり、数回の修繕がなされてきました。2011年からは新たな六代目橋への架け替え工事が開始され、2015年の竣工を目指して工事が進められましたが、予定より早く2013年12月3日に開通し供用が開始されることとなりました。

今では、この橋は地域にとって重要な交通インフラとして機能しており、単なる移動手段以上の意味を持っています。浅原橋は、過去から現在にかけての地域の歴史や人々の生活が詰まった、魅力的な存在であると言えるでしょう。今後もこの橋は、多くの人々によって利用され続けることでしょう。

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