浙江中医薬大学

浙江中医薬大学

浙江中医薬大学（Zhejiang Chinese Medical University）は、中国浙江省杭州市に本部を置く公立大学である。1953年の創立以来、伝統医学の教育と研究に貢献し続けている。本校は浙中医大とも略され、2020年11月現在で校地面積は約1000畝、建築面積は47万平方メートル、在校生数は約1万8000人、教職員は1300人以上に上る。

歴史

本大学の起源は、1953年6月に設立された浙江省中医進修学校にさかのぼる。当初は杭州市の四宜亭にあったが、同年下半期には浙江大学の跡地へと移転した。1959年には「浙江中医学院」と名称を変更し、全日制の本科教育を正式に開始した。その後、学校は何度か合併と独立を繰り返し、1974年には再び独立した。

1980年には、浙江省人民政府が浙江省中医薬院を同大学の付属医院として認可し、今後の医療実習の拡充に寄与した。その後も大学は発展を続け、1997年には銭塘江の南岸、2000年には杭州市浜江高等教育園区へと移転した。2006年には現在の名称に変更され、2014年には杭州医学院と統合した。さらに2015年には富春校区が竣工し、新たなキャンパスが使用開始された。

基礎データ

• - 所在地: 浙江省杭州市浜江区浜文路548号、浙江省杭州市富陽区百川街260号
• - 校訓: 「求本遠志」
• - 校歌: 「浙江中医薬大学校歌」

学院構成

大学の構成は「学院」と「系」から成り、日本の大学の学部にほぼ相当する。各学院は次の通りである:

• - 第一臨床医学院
• - 第二臨床医学院
• - 第三臨床医学院（康復医学院）
• - 第四臨床医学院
• - 基礎医学院（公共衛生学院）
• - 口腔医学院
• - 薬学院
• - 護理学院
• - 医学技術学院
• - 生命科学学院
• - 人文・管理学院

附属機関

浙江中医薬大学には多くの附属病院があり、地域医療の中心的役割を担っている。それぞれの病院は特定の専門分野に特化しており、教育と研究の場としても利用されている。主な附属医院は以下の通り:

• - 浙江中医薬大学附属第一医院（浙江省中医院、浙江省東方医院）
• - 浙江中医薬大学附属第二医院（浙江省新華医院）
• - 浙江中医薬大学附属第三医院（浙江省中山医院）
• - 浙江中医薬大学附属広興医院など、合計で数多くの附属医院が存在する。

大学のリーダーシップ

大学は陳忠学長の指導の下、教育と医学研究を推進している。また、党委書記の黄文秀も教育現場の改善と発展に貢献している。

まとめ

浙江中医薬大学は、中国における伝統医学教育の重要な拠点であり、医療サービス提供においても地域に密着した役割を果たしている。多くの附属病院を抱え、実践的な学びを提供するこの大学は、未来の医療従事者を育成するために日々努力を重ねている。

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