浜島裕英

浜島裕英のプロフィール

浜島裕英（はましま ひろひで）は1952年12月13日生まれ、東京都出身のタイヤ技術者及びモータースポーツ解説者です。彼は東京農工大学の工学部を卒業し、その後大学院で修士課程を修了しました。特に、ブリヂストンでの長年の経験を通じて、モータースポーツ用タイヤの開発に関与し、F1界隈での名声を築いてきました。

キャリアの始まり

1977年にブリヂストンに入社し、彼のキャリアは基礎技術研究や乗用車用タイヤの開発から始まりました。その後、モータースポーツ用タイヤの部署に移り、インディカーやF2など多様なタイヤ開発プロジェクトに関わりました。

F1参戦の総指揮

彼が特に知られるようになったのは、1997年から2010年にかけてのブリヂストンのF1参戦期間中のことです。この14年間で、浜島はモータースポーツ・モーターサイクルタイヤ開発本部長として、参戦全期間の指揮を執りました。この間に、彼は多くの経験を積み、F1界の重要な人物として名前を広めました。

フジテレビでの活動

F1参戦が終了した後も、浜島はモータースポーツへの関与を継続しています。彼はフジテレビのF1グランプリ中継において、コースコンディションに関するインタビューに頻繁に答えたり、F1GPニュースにもゲスト出演しています。また、日本のモータースポーツ界では、「ミハエル・シューマッハを（面と向かって）シューミと呼べる唯一の日本人」としても知られ、彼からは多くのF1ドライバーと深い信頼関係を築いています。

フェラーリとの契約

2012年1月11日、浜島はスクーデリア・フェラーリとの契約が発表され、テクニカルディレクターのパット・フライの下でピレリタイヤとシャシーのマッチングに関する開発を担当しました。しかし、人事の刷新に伴い、2014年末にはフェラーリを離れることになりました。

メディアドゥのアドバイザー

翌年、彼は影山正彦が代表を務めるMediaDo Kageyama Racingのスペシャルアドバイザーに就任しました。その後、2016年にはセルモに加入し、SUPER GTやスーパーフォーミュラに参戦するチームの総監督を務めることになります。2019年には、株式会社セルモの取締役副社長を退任し、シーズン途中からは中嶋悟率いるNAKAJIMA RACINGに協力する形をとりました。

主な著作

浜島裕英の著作には、以下のようなものがあります。

• - 『世界最速のF1タイヤ - ブリヂストン・エンジニアの闘い』（新潮新書、2005年）
• - 『F1戦略の方程式 - 世界を制したブリヂストンのF1タイヤ』（角川書店、2011年）

これらの著書から、彼の卓越した知識と経験が垣間見えます。浜島裕英は、モータースポーツ界においてその経歴と専門知識をもって今後も大きな影響を持つ存在であり続けるでしょう。

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