浜浦橋

浜浦橋（はまうらばし）

浜浦橋は、新潟県新潟市を流れる関屋分水路に架かる、国道402号の道路橋梁です。橋の右岸（東側）は中央区、左岸（西側）は西区に位置しています。

概要

1971年6月11日、関屋分水路の工事に伴い浜浦橋は完成しました。この橋は、新潟島と新潟市西部を結ぶ重要な役割を担っており、分水路の下流側から数えて2番目に架かる橋です。橋の全長は228.8メートル、幅は9.4メートルで、片側1車線の合計2車線で構成されています。歩道は上流側のみに設置されています。

浜浦橋の下流には新潟大堰橋があり、普段は堰の間から美しい日本海を望むことができます。1980年代中盤までは、新潟市街地から橋を渡り、西側の砂丘を越えた先には防砂林が広がっていました。舗装された道はそこで途切れ、未舗装の一本道が伸びているのみで、砂丘の南側には新潟市営青山斎場がある程度で、その先の道路は実質的に未開通であったため、交通量は非常に少なく、静かな場所でした。

しかし、1980年代後半から状況は一変します。南側の堀割橋を経由する当時の国道402号（産業道路、現在の新潟市道文京町五十嵐二の町線）の短絡線として、新潟海岸バイパスの整備事業が本格的に開始され、段階的に開通区間が延伸するにつれて、交通量は徐々に増加していきました。さらに、沿線の青山海岸が海水浴地として県内で知られるようになったこともあり、夏場のシーズンには渋滞や速度低下が頻繁に発生するようになりました。この海岸バイパスは、国道8号、国道352号、国道402号、国道113号、国道7号、国道345号など、新潟県内の海岸沿いを経由する幹線道路と合わせて「日本海夕日ライン」として観光路線に位置づけられています。また、前述の新潟市青山斎場は1995年に現在地に移転改築されています。

浜浦橋は、将来的な4車線化を見据えて、橋脚があらかじめ4車線分の橋桁を架設できるよう設計・建設されました。しかし、開通以来、上流側にのみ橋桁を架設して暫定2車線で供用されています。海岸バイパスの開通前は交通量が非常に少なかったため、車線増強の必要性は低いと考えられていました。しかし、開通後に交通量が増加した現在においては、東詰側で宅地化・市街地化が進み、用地取得が難航する可能性が指摘されています。また、海岸バイパス自体も強風が多い冬場には、特に西区内の区間で海岸部の砂が巻き上げられて路面に大量に堆積し、通行が困難になるケースが頻繁に発生します。これらの理由から、今後海岸バイパスを拡幅するのは難しいとされており、4車線化に関する具体的な計画も今のところ立案されていません。

2010年11月27日に新潟海岸バイパスが全線開通したことに伴い、浜浦橋を含む同バイパスの全線は2011年4月2日に国道402号に指定変更されました。

歴史

1971年6月11日 - 開通（当時は新潟市道）
2011年4月2日 - 国道402号に指定変更

周辺施設

関分記念公園
日本歯科大学新潟歯学部（医の博物館）

関連情報

* 関屋分水　完成までのあゆみ　第２部 - 国土交通省　信濃川下流河川事務所

もう一度検索