浜田泰介

浜田泰介

浜田泰介（はまだたいすけ、1932年3月28日 - ）は、愛媛県宇和島市出身の著名な日本画家です。

人物

1955年に京都市立美術大学（現・京都市立芸術大学）を卒業後、1957年に同大学院を修了。1958年から1961年まで4年連続で朝日新人展、毎日ベストリー展に選抜されるなど、早くからその才能を発揮しました。1961年からは活動の拠点を海外にも広げ、個展を通じて国際的な評価を確立しています。

宇和島市にある南予文化会館（現・宇和島市立南予文化会館）の緞帳「南宇和の朝の風景」を描いたことでも知られています。

主な作品

浜田泰介は、数多くの寺社や公共施設に作品を納めています。以下に代表的なものを紹介します。

大津市市制100周年記念『大津百景』（1997年）
大覚寺障壁画
世界遺産 醍醐寺障壁画（1999年）
防衛大学会議室『旭日』（2001年）
大宰府『紅梅白梅』（2001年）
東寺観智院書院襖絵（2003年）
正伝寺（広島市）襖絵（2004年）
東寺大日堂壁画（蓮の輪廻）（2005年）
世界遺産 白川郷合掌 明善寺本堂7点展示（2006年）
上賀茂神社障壁画（2010年）
伏見稲荷大社障壁画（2011年）
石清水八幡宮障壁画（2015年）
東寺（客殿）障壁画（2023年）

これらの作品は、伝統的な日本画の技法を基盤としながらも、現代的な感性を取り入れた独自の表現が特徴です。特に、寺社の障壁画においては、その場の荘厳さを引き立てるような、繊細かつ力強い筆致が評価されています。

受賞歴

浜田泰介は、その長年にわたる画業に対し、数々の賞を受賞しています。

関西総合展賞（1955年）
大津市より感謝状（1995年）
大津市文化特別賞（1997年）
第38回密教学芸賞（2000年）
第60回愛媛新聞賞（文化部門・2012年）

画歴

浜田泰介の画歴は、国内外にわたり多岐にわたります。初期の個展開催から、国際的な巡回展への参加、そして数多くの寺社への作品奉納まで、その活動は常に注目を集めてきました。以下に主要な画歴をまとめます。

1957年：松山三越にて初個展
1961年：カーネギーホールによる米国国際巡回展に招待
1962年：サンノゼ州立大学ギャラリー、サンフランシスコのガンプスギャラリーにて個展
1965年：ヴィンセント・プライスによる今日の日本現代展に選抜（シカゴ）
1966年：ニューヨークのギャラリー、ダッシェにて個展
1979年：宇和島市立伊達美術館にて個展
1983年：京都のギャラリー大美にて個展
1991年：大覚寺障壁画を描く
1994年：ワシントンD.C.におけるジャパンフェスティバルに出品
1999年：中国歴史博物館にて中華人民共和国建国五十周年記念 中日友好作品展に出展
2009年：国宝・東寺「十二天屏風」模写完成
2011年：伏見稲荷大社襖絵完成
2023年：東寺に新たな襖絵完成（抽象画）

メディア掲載

浜田泰介の活動は、新聞、雑誌、テレビなど、様々なメディアで紹介されています。特に、作品が完成した際や個展開催時には、多くの報道がなされています。

主な収蔵

浜田泰介の作品は、国内外の美術館や個人コレクターによって収蔵されています。

東京国立近代美術館
神奈川県鎌倉近代美術館
道立北海道美術館
ヒューストン近代美術館
サンノゼ州立美術館
愛媛県美術館
大覚寺
醍醐寺
東寺
大宰府天満宮
石清水八幡宮
伏見稲荷大社
出雲大社

関連情報

浜田泰介アールビバン
浜田泰介公式サイト

浜田泰介は、日本の伝統美を現代に伝える、稀有な才能を持つ画家として、今後ますますの活躍が期待されています。

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