浜田雄史

浜田 雄史（はまだ ゆうし）

概要

浜田雄史（本名：奥村俊雄）は、1931年11月25日に京都で生まれ、2011年11月14日に逝去した日本の俳優です。晩年は鳥プロに所属し、松竹の女優である姉の影響も受けつつ、数多くの映画やテレビドラマに出演しました。

来歴

京都に生まれ、同志社大学を卒業後、進藤健二の紹介で大映京都にて助監督の試験を受けた後、1954年に俳優として入社しました。芸名は父の名前から取ったもので、同年公開の『花の白虎隊』で俳優デビューを果たしました。この作品では、市川雷蔵や勝新太郎などの他の新人俳優と同時にデビューしています。

デビュー後は、主に時代劇で脇役として活躍し、市川雷蔵との共演が多かった彼は、雷蔵の吹き替えも手掛けるなど、役者としての幅広い才能を発揮しました。「第三の影武者」では、浜田が本来の役を演じつつ、雷蔵の別キャラクターの吹き替えも行ったエピソードがあり、後にこの体験について「二人の役が似ていたため、同じメイクをすれば誰も分からなかった」と振り返っています。

浜田は雷蔵を「真面目でおぼけたところがある」と評価し、共演を通じて強い絆を感じていました。彼は『博徒一代 血祭り不動』（1969年）や、大映の最後の作品『蜘蛛の湯女』（1971年）にも出演し、その後テレビに活動の場を移しました。

私生活

1956年頃、浜田は女優の里中位子と結婚しますが、その後離婚しています。また、大映時代については「もっと実力を持っていたら、監督に可愛がられたかもしれない」といった思いを抱いていたこともあり、彼の時代劇のキャリアは多くの人に影響を与えました。

代表作

浜田雄史の映画出演作には、以下のような作品があり、多彩な役柄を演じています。

• - 『花の白虎隊』（1954年）- 隊士
• - 『赤穂義士』（1954年）- 大石主税
• - 『妖僧』（1963年）- 参議葛比古
• - 『博徒一代 血祭り不動』（1969年）- 天野 昭
• - 最後に出演した『跋扈妖怪伝 牙吉』（2004年）- 盲目の老人

また、テレビドラマにおいても

• - 『水戸黄門』
• - 『暴れん坊将軍』シリーズ
• - 『必殺仕事人』

など、多数の人気シリーズに出演しました。

最期

浜田は2011年11月14日に、前立腺がんにより自宅で亡くなりました。彼の死去は多くのファンにとって大きな衝撃でした。彼の最後の出演映画である『跋扈妖怪伝 牙吉』は、彼の集大成とも言える作品となっています。彼の豊かな演技と多様な役どころは、今も多くの人々に愛され続けています。

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