浦島千歌子

浦島 千歌子（うらしま ちかこ）

浦島千歌子は、本名を山岡壽美子とし、1924年4月13日に大阪府で生まれました。彼女は元宝塚少女歌劇団の月組に所属した主演娘役であり、1957年に宝塚歌劇団を退団後も女優として広く活躍しました。宝塚にいた時期の芸名は浦島歌女（うらしま うため）であり、その愛称は「オデコ」として親しまれていました。

来歴と経歴

浦島は1937年に宝塚音楽歌劇学校に入学し、同時に宝塚少女歌劇団に入団しました。当時は入団試験を経て同期生の中から選ばれ、その成績は93人中78位でスタートしました。1940年4月には『宝塚花物語』で初舞台を踏み、その後は多くの舞台に出演し、才能を開花させました。

1957年1月31日に宝塚歌劇団を退団し、その後は女優として映画やテレビドラマへの出演を果たしました。彼女の宝塚での最後の舞台は雪組公演『夜霧の女』で、数多くの観客の心を掴みました。退団後、特に舞台『マイ・フェア・レディ』のピアス夫人という役は彼女の当たり役として広く知られています。

宝塚歌劇団時代の主な舞台作品

浦島千歌子が舞台で示した才能は注目に値します。特に彼女が出演した作品には以下があります：

• - 『ボレロ』(月組) - 1946年9月1日から9月29日、宝塚大劇場にて
• - 『かっぱの姫君』(雪組) - 1956年5月1日から5月30日、宝塚大劇場にて

映画・ドラマでの活躍

彼女は映画やテレビドラマにおいてもその存在感を示しました。以下は主な映画出演作です：

• - 『にっぽん実話時代』（1963年、東宝）
• - 『ドリフターズですよ!前進前進また前進』（1967年、東宝）
• - 『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』（1968年、東宝）
• - 『リオの若大将』（1968年、東宝）
• - 『クレージーのぶちゃむくれ大発見』（1969年、東宝）

また、テレビドラマへの出演も多岐にわたり、以下の作品が挙げられます：

• - 『細雪』（1959年11月12日、NET）
• - 『東京の風』（1959年12月25日、KR）
• - 『ゼェランジャ城の幽霊』（1960年10月2日、NTV）
• - 『毒薬』（1963年3月8日、TBS）
• - 『夫婦百景（第266回）一泊旅行』（1963年6月10日、NTV）
• - 『銀座立志伝』（1965年1月4日、CX）
• - 『進め!青春』（1968年10月20日 - 1968年12月29日、NTV）

最後の年

浦島千歌子は、2008年9月11日にその生涯を閉じましたが、彼女の残した業績と舞台での感動は今も多くの人々に受け継がれています。彼女の演技は、宝塚歌劇団だけでなく、日本の舞台芸術に多大な影響を与えてきました。

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