浦田恵司

浦田恵司

浦田恵司（うらた けいし、1952年3月11日生まれ）は、熊本県出身のシンセサイザー・プログラマー、マニピュレーター、音楽プロデューサー、作曲家、編曲家として知られています。

人物・活動

浦田は幼少期からクラシック音楽に親しみ、オーケストレーションへの関心から、キーボードでオーケストラを再現できるメロトロンに興味を持ちました。19歳の時にシンセサイザーと出会い、最初に手に入れたのはMOOGⅢでした。現代音楽に携わる友人からの影響を受け、電子音によるSE制作など、コラージュ的な音作りを確立していきます。

本人は、実績が評価されるにつれて仕事の依頼が増え、いつの間にかシンセサイザー・プログラマーとして活動するようになったと語っています。1986年からは芸能山城組にサウンド・アーキテクトとして参加し、1990年には高野山や比叡山を舞台に、僧侶の声とシンセサイザーを融合させたライブ・パフォーマンスを披露しました。

プログラマーとしては、松任谷正隆、佐藤準、大村雅朗といった著名なアレンジャーが編曲を手がける作品に数多く起用され、井上陽水や松任谷由実をはじめとする、日本の音楽界を代表するミュージシャンやアーティストたちと共演しています。また、長編アニメ映画「AKIRA」の音楽を全編にわたって担当したことでも知られています。

近年は岐阜県高山市に移住し、青銅製のゴンダなどを使用した演奏活動や、音源を基にしたジャンルにとらわれない新しい音楽活動に取り組んでいます。また、セミナーに講師として招かれ、作曲、アレンジ、コンピュータープログラムなどについて講演することもあります。

主な作品

浦田恵司名義

『世界の果て』（1989年）- 東芝EMI
『支配者の黄昏 サウンド・トラック』（1998年1月21日）- VICTOR

浦田恵司プロジェクト名義

* 『月光』（1995年4月21日）- イースタンゲイル

浦田恵司は、シンセサイザー音楽の可能性を追求し、多様な音楽表現に挑戦し続ける音楽家です。

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