浦町 (青森市)

浦町（うらまち）

浦町は、青森市中心部からやや南寄りに位置する地域にある大字です。かつては青森市街地中心部を含む広大な範囲を占めていましたが、住居表示の実施によりその範囲は狭まりました。

地理

かつての大字浦町は、藩政時代の港町青森の南端から大字浜田の手前まで広がる広大な地域でした。しかし現在、大字浦町として残っているのは比較的狭い区域です。

字 橋本: 青森信号場の敷地内という限られた区域に位置し、北は中央、東は浦町字奥野、南は桂木、西は大野字北片岡に接しています。
字 奥野: 青い森鉄道線南側、国道103号と青森県道27号青森浪岡線の間に位置します。住宅地として細い道路が多くありますが、西端は道路の向かい側の緑・青葉地区とともに、観光通りの郊外型商業地の一角を形成しています。

交通

浦町域内には以下の道路が通っています。

国道103号: 沿道には商店が立ち並びます。
青森県道27号青森浪岡線: 東端近くを通ります。

かつては町内に東北本線浦町駅がありましたが、線路の移設に伴い1968年7月に廃止されました。駅跡地は住居表示実施により、橋本または堤町となっています。

バス路線については、青森市営バスの横内環状線、浜田環状線、学校教育センター線や、JRバス東北の横内線（八甲田大橋経由、堤橋経由）などが利用できます。

歴史

浦町は藩政時代から見られる地名で、津軽郡に属する浦町村の領域でした。一部は堤村・勝田村となっていました。小字には野脇・橋本・奥野が存在し、これらの小字と同名の小字は堤・勝田両村にも存在しました。堤村は1876年頃、勝田はそれ以前に浦町村に吸収されたとみられます。

1898年（明治22年）：字 橋本・字 野脇が浦町村に属し、字 奥野は筒井村に属しました。
1896年（明治30年）：字 橋本・字 野脇が浦町村の合併により青森町に属しました。
1935年（昭和10年）：字野脇の一部が松原町となりました。
1936年（昭和11年）：字橋本の一部が青森市横山町となりました。
1955年（昭和30年）：字 奥野は、筒井町（1957年に町制施行）の青森市への合併により同市に属しました。
1968年（昭和43年）：青森市中部地区の住居表示実施により、字橋本・字野脇の各一部が本町一丁目・中央・橋本・堤町となりました。
1970年（昭和45年）：勝田地区の住居表示実施により、字野脇・字奥野の各一部が中央四丁目・勝田・松原となりました。
1991年（平成3年）：奥野・幸畑地区の住居表示実施により、字奥野が奥野一～四丁目となりました。
1996年（平成8年）：青森市の奥野第一地区区画整理事業完了に伴い、町界・町名変更および地番整理が行われ、字奥野の一部が桂木・緑・青葉となりました。

主な施設等

青森信号場：一部が字橋本・字奥野にかかります。
有料老人ホーム サニーライフ奥野
おくのひがし公園

関連項目

青森市地区一覧

参考文献

角川日本地名大辞典 2 青森県（角川書店、1985年）「浦町」

外部リンク

* 住居表示整備事業 実施一覧表（PDF：75KB）

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