浪川会

浪川会の概要

浪川会（なみかわかい）は、福岡県大牟田市八江町に本部を持つ指定暴力団です。2023年末時点で、その勢力は約220名に達しており、構成員は約150人、準構成員等を含めると約70人が所属しています。特に福岡県内で活動する勢力は約120人で、内訳は構成員90人、準構成員等30人となっています。

略歴

浪川睦会の設立

2013年10月7日、浪川政浩（朴政浩）によって浪川睦会が結成されました。設立からわずか2ヶ月後の2013年12月10日、福岡県公安委員会はこの団体を「特定抗争指定暴力団」として指定しました。その後、2014年6月27日には、四代目道仁会と浪川睦会の特定抗争指定が解除されています。

浪川会への改称

2015年、浪川睦会は浪川会に改名され、以降はこの名称で活動を続けています。2020年11月12日、福岡地方裁判所は大牟田市にある本部事務所に対して、使用禁止の仮処分決定を下しました。この決定は、福岡県暴力追放運動推進センターが実施した仮処分申請を受けてのものでした。続く2021年10月28日には、福岡県公安委員会が大牟田市内の別の事務所を主な活動拠点として公示しています。

組織のリーダーシップ

浪川会は、幹部メンバーによって構成されており、以下のような役職が存在します：

• - 総裁: 浪川政浩
• - 会長: 梅木一馬
• - 理事長: 神宮光彦（神宮組組長）
• - 監査役・副会長: 山寿治（二代目川口組組長）
• - 会長代行: 佐村政実（村政総業組長）
• - 舎弟頭: 森郁宣（二代目田中総業組長）
• - 副会長: 野中誠（三代目村上会会長）
• - 幹部総代: 田辺敏治（六代目村上一家総長）
• - 幹事長: 三井明博（二代目城後組組長）
• - 筆頭副理事長: 今村和弘（神闘会会長）
• - 副理事長: 矢口旭（矢口組組長）
• - 相談役: 高尾清（高尾組組長）
• - 最高顧問: 永石秀三（永石組組長）
• - 顧問: 藤村英市（二代目藤村組顧問）
• - 会長補佐: 中山英樹（永石組舎弟頭・英総業組長）
• - 関東統括委員長: 赤井一彦（二代目浪川総業組長）
• - 九州統括委員長・慶弔委員長: 石崎孝彦（二代目本田組組長）

これらの役職者により、具体的な方針や活動内容が定められ、組織の運営が行われています。各役職には、その責任に応じた権限が委譲されており、全体として緻密な管理体制が構築されています。

社会的背景

浪川会は福岡県内で特に影響力が強く、暴力団排除の取り組みが進む中でも洗練された組織運営を行っています。暴力団に対する厳しい社会的圧力を受けながらも、地域社会との関係性を維持しようとする努力が見られます。

このように、浪川会の成り立ちと組織の構成は、福岡県内の指定暴力団としての役割を明確に示しています。今後の動向に注目が集まる中で、組織の変化や社会的な反響も多くの関心を集めることでしょう。

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