道仁会

道仁会の概要と歴史

道仁会（どうじんかい）は、福岡県久留米市に本部を置く指定暴力団であり、2012年から2014年にかけて特定抗争指定暴力団として認定されていました。2023年末の時点での勢力は約590人で、その内訳は構成員が320人、準構成員が約260人にのぼります。また、福岡県内では約280人が確認されています。道仁会は福岡県のみならず、佐賀県や熊本県にも系列組織を持つ広がりを見せています。

組織の特性

道仁会は、反権力的で極度の好戦的傾向を持つことで知られています。組織結成以来、多くの抗争事件を起こしており、特に1980年代における山口組との抗争においては、10倍近い勢力を持つ山口組に対しても一歩も引かない姿勢を貫き、多くの死傷者を出しました。その様子からは恐れられた存在としての評判が定着しています。著名なジャーナリストや専門家からは、「信じ難い蛮勇」を持ち、また「とりわけ獰猛な組織」と評価されています。

抗争の歴史

2000年代中盤からは、道仁会と九州誠道会との間で極めて破壊的な抗争が展開されました。銃火器を多用した激しい戦闘により、2013年までに14名が死亡し、数十件の抗争事件が発生しました。福岡県警はその対応として、「筑後地区暴力団集中取締本部」を設置し、組織の実態解明や摘発を進めています。

道仁会の抗争史の中で特に注目すべきは、数々の抗争事件が記録されています。例えば、1978年の馬場一家との抗争、1983年の住吉連合会との抗争、そして1986年の山口組との抗争が挙げられます。これらの出来事は、道仁会がいかに暴力団界で激しい競争環境にあるかを示しています。

組織の変遷

道仁会は、1971年に古賀一家などの4団体が合体して設立され、初代会長には古賀磯次が就任しました。次いで松尾誠次郎が二代目会長になり、2006年には大中義久が三代目として続きますが、その矢先に新たな抗争が勃発しました。四代目会長には小林哲治が就任し、さらなる抗争の激化に対処することになりました。

取り締まりと今後の展望

道仁会に対する福岡県警の取り締まりは強化されており、2020年代に入ると特に資金源の解明や組織の上層部への摘発が進んでいます。近年では、建設業者への一斉逮捕が行われ、その背後にある資金獲得活動への目が向けられています。

道仁会は、今後も激しい飛躍を続ける可能性があり、その監視体制や取り締まりの動向が注視されています。組織が持つ影響力と暴力の実態が今後どのように展開されるかが、地域社会にとっても重要な関心事となるでしょう。

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