海原清平

海原清平の生涯と影響

背景

海原清平（かいはら せいへい）は1881年12月1日に兵庫県神戸市に生まれ、日本の政治家として多岐にわたる活動を展開しました。彼の名前は政治史においても特異な存在として記憶されています。

学歴と初期キャリア

彼は和仏法律学校を卒業後、徳島県庁に勤務し始め、その後神戸新聞社で記者を務めました。この経験が後の政治活動に影響を与えたと言われています。また、当時の徳島県知事、床次竹二郎からの信任を受け、鉄道院の秘書に転じるなど、政治家としての礎を築いていきました。

政治家としてのキャリア

1920年（大正9年）および1924年（大正13年）に、徳島1区から衆議院議員に選出され、政友会及び政友本党に所属しました。しかし彼の政治キャリアは数々の事件によって影を落とします。

詐欺事件と議員失職

1926年12月、農商務省が関与した山林の払い下げを巡る詐欺事件により、東京控訴院から懲役8月・執行猶予1年の有罪判決を受けました。翌年には上告が棄却され、議員の職を失います。同年内には議会乱闘事件にも関与し、傷害の容疑で罰金300円の判決が下されました。

その後の活動

公職を退いた後は、院外団での活動を続けました。1930年には売勲事件に関与し、詐欺未遂で免訴となるものの、1934年には恐喝事件により懲役10月の実刑判決を受けることになります。これにより正六位を失う結果となりました。

戦後の影響力

戦後、海原は自由党や自由民主党の院外団の会長として政財官界で影響力を発揮しました。また、日本街商連盟の総裁として、街商の有力親分たちを取り込み、その総力を政治的な活動に活用しました。特に、破壊活動防止法案の参議院通過時には、街商を院内に配置し、警備を担当させるなど、独特の手法で存在感を示しました。

晩年と死去

彼は1962年7月6日に80歳で生涯を閉じました。晩年も多くの影響をもたらした彼の活動は、今でもその後の政治に何らかの形で影響を与えていると考えられています。

親族

海原清平の親族には、防衛官僚であり軍事評論家として知られる海原治がいます。

参考文献

本記事の情報は、加藤紫泉の『新代議士名鑑』や正延哲士の『戦後史秘話 総理を刺す』からも得られました。

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