海底47m

海底47m：深海で繰り広げられる極限のサバイバル

『海底47m』（原題: 47 Meters Down）は、2017年に公開されたイギリスとアメリカの合作によるパニック・ホラー映画です。ヨハネス・ロバーツが監督を務め、クレア・ホルトとマンディ・ムーアが主演を務めました。

ストーリー

物語は、休暇でメキシコを訪れたケイトとリサの姉妹を中心に展開します。リサは恋人に「退屈な人間だ」と言われたことがきっかけで、落ち込んでいました。姉のケイトは、そんなリサを元気づけようと、ケージ・ダイビングを提案します。当初、リサは乗り気ではありませんでしたが、ケイトに「また退屈な女だと思われるわよ」と言われ、渋々参加することになりました。

翌日、二人は港に到着しますが、リサはダイビングへの不安を隠せません。しかし、ケイトは「危険なことなんてない」と楽観的に考えていました。二人は、地元の青年たちとテイラー船長の船に乗り込み、ダイビングスポットへと向かいます。ケイトは、テイラーに「二人ともダイビング経験がある」と嘘をつきますが、実際にはリサはダイビング未経験でした。

ダイビングスポットに到着すると、テイラーはサメをおびき寄せるための餌を撒き始めます。ケイトもダイビングへの不安を口にするものの、テイラーは「大丈夫だ」と繰り返します。最初に潜った地元の青年たちは無事に帰還しますが、実はこの時点でケーブルに切れ目が入っていました。そのことに誰も気づかないまま、リサとケイトは海底へと向かう準備を始めます。二人が檻の中に入った直後、ボートに備え付けられていたケーブルの巻上機が水中に落下し、姉妹は海底47メートルへと沈んでしまいます。しかも、船との交信もできない状態に陥ってしまいました。

海面下40メートルまで泳いだケイトは、必死で船との交信を試みます。テイラーは「スペアの巻上機が届くまで耐えてくれ。サメがうようよしているから、檻の外に出るな」と警告します。極度の緊張状態の中、二人は酸素を大量に消費してしまいます。やがて、ハビエルのサーチライトが二人を照らしますが、ケイトはハビエルが自分たちを視認できていないのではないかと疑い、酸素ボンベが空に近い状態にもかかわらず、檻の外に出ようとします。代わりに、リサが檻の外に出て、海底を伝って光源を目指すことにしました。

途中の崖を乗り越え、光源にたどり着いたリサでしたが、そこにはハビエルの姿はありませんでした。しかも、光源にたどり着くことに必死になるあまり、檻と自分がどれくらい離れているのか分からなくなってしまいます。その時、ハビエルが姿を現しますが、彼はサメに襲われ命を落としてしまいます。ハビエルのスピアガンを装備したリサは、檻へと戻る決意をします。フラッシュライトの光を確認したテイラーは、檻を引き上げようとしますが、途中でケーブルが切れてしまい、檻はさらに深い場所へと沈んでしまいます。生還を絶望視した二人はパニックに陥り、さらに酸素を浪費してしまいます。しかも、檻はリサの足を下敷きにしていました。

キャスト

ケイト - クレア・ホルト（山口協佳）
リサ - マンディ・ムーア（浅野真澄）
ハビエル - クリス・J・ジョンソン（俊藤光利）
ルイス - ヤニ・ゲルマン（前田一世）
ベンジャミン - サンティアゴ・セグーラ（金城大和）
テイラー船長 - マシュー・モディーン（北島善紀）

公開

当初、本作の配給権を保有していたディメンション・フィルムズは、2016年8月2日にDVD発売とビデオオンデマンド配信を予定していました。しかし、同年7月25日に配給権がエンターテインメント・スタジオズに売却され、エンターテインメント・スタジオズは2017年6月16日に劇場公開しました。その際、タイトルも『In the Deep』から『47 Meters Down』へと変更されました。

興行収入

本作は、公開初週末に500万ドル前後の興行収入を見込まれていましたが、実際にはその倍以上の1102万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキングで初登場5位となりました。

評価

本作は、批評家からまずまずの評価を得ています。映画批評集積サイトRotten Tomatoesでは、批評家支持率が54%となっています。また、Metacriticでは加重平均値が56/100となっています。CinemaScoreはC評価となっています。

外部リンク

日本版公式サイト
海底47m - allcinema
* 47 Meters Down - IMDb（英語）

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