淀短距離ステークス

淀短距離ステークス

淀短距離ステークスは、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝1200mで実施するリステッド競走です。この競争名は、京都市伏見区に位置する地名「淀」から名づけられています。この地にある京都競馬場は、日本の競馬ファンにとって重要な存在です。

概要

本レースは1977年に創設され、当初から施行距離は変更されていません。もともとは5歳以上（現行は4歳以上）のオープン特別戦としてスタートしましたが、1990年代には阪神競馬場での代替開催を余儀なくされた時期もありました。2021年から2023年までは、京都競馬場の改修工事によって中京競馬場で代替開催が行われ、その間も多くのファンに支持され続けました。

淀短距離ステークスでは、多くの名馬が誕生しました。高松宮記念を制したファイングレインやセイウンコウセイ、さらに安田記念を獲得したハッピープログレス、マイルチャンピオンシップを優勝したニホンピロウイナーなどがその例です。加えて、競走に出走したアグネスワールドやナランフレグは、その後にG1競走を制覇するなど、名を馳せています。

2019年にはリステッド競走に指定され、賞金も充実。1着は2700万円、2着は1100万円、3着は680万円、4着は410万円、5着には270万円が用意されています。

歴史

淀短距離ステークスの歴史は1977年に始まり、当初は京都競馬場の芝1200mで行われました。1990年には、阪神競馬場の改修工事に伴い「仁川短距離ステークス」へ名称変更し、同コースで開催されました。さらに1994年には、再度の改修工事で阪神競馬場で代替開催が実施されました。この時は、競走名はそのままで行われています。

1996年には、降雪の影響でダート1200mコースに変更される珍しい事態も発生しました。このような歴史の中で、2002年にハンデ戦から別定戦に変更され、その後もレギュレーションの拡張を経験しました。

2019年にはリステッド競走に指定され、さらに知名度を高め、競走の質が向上しました。また、2021年から2023年にかけては京都競馬場の改修工事による中京競馬場での代替開催が続き、今後も新たな名馬の誕生が期待されています。2025年には、阪神競馬場の改修工事が見込まれているため、中京競馬場での代替開催が予定されています。

歴代優勝馬

この歴史あるレースには数多くの優勝馬が登場しています。優勝馬の情報に明記されているコース種別の記載がない場合、芝コースを指すと解釈されます（1996年だけはダートでの開催でした）。また、優勝馬の馬齢については、現在の表記にそろえて表示しています。1978年から1981年は無開催であったため、その点でも注意が必要です。

淀短距離ステークスは、短距離競争の名のもと、多くの競馬ファンに愛され続けている競走です。名馬が集うこのレースは、今後も目が離せない存在として輝き続けるでしょう。

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