淀駅

淀駅の概要

淀駅は京都府京都市伏見区淀池上町に設置されている京阪電気鉄道京阪本線の駅です。駅番号はKH27で、近隣には淀車庫が存在し、また京都競馬場の副駅名を持っています。特に注目すべきは、北隣の中書島駅との距離が4.4kmと京阪電鉄全線の中で最も長い点です。

歴史的背景

淀駅は1900年に京阪本線が開通した際に設置され、その後何度も水害に見舞われました。特に、1885年の明治大水害を契機に駅周辺の大規模な河川改修が行われたことが背景にあります。開業以降も、地上駅として大正大水害や室戸台風などの影響を受け、地面の浸水が問題とされました。これらを受け、駅は高架化され、淀城跡公園の再整備計画が立てられました。

高架化工事の実施

淀駅の高架化が正式に決定されたのは1978年で、地元からの要望が背景にあります。この工事は周辺の交通渋滞を解消するだけでなく、京都競馬場の関係者にも大きな影響を及ぼしました。工事の costを負担したのは、日本中央競馬会（JRA）が60%、 京都市と京阪電鉄が一緒に40%を分担しました。新しい駅には競馬場に直結する出入口が設けられました。

1996年から調査が始まり、その後の反発を経て1999年には正式に工事が始まりました。2006年4月には下り線改札口が約300m移転し、ホームの構造も変更されました。これにより、駅始発の列車本数に影響を与えることとなりました。特に平日においては、駅始発の準急が限られる一因となりました。

高架化完了までの道程

下り線が高架化されたのは2009年9月、また上り線も2011年に高架化されました。この結果、周辺の踏切が廃止され、駅の営業形態が込み入ったものに変わりました。2012年には北改札口が設置され、車椅子利用者向けの昇降階段も増設されています。

利用状況

近年の利用状況を見てみると、淀駅は多くの利用客が訪れるスポットとなっており、特に競馬開催日には多くの観客が来場します。これにより、急行や臨時列車が駅に臨時停車することが多くなっています。

駅構造とサービス

淀駅は2面4線の島式ホームを有しており、中央の通路が主に使用されています。駅舎は高架工事と同時に更新され、改札口は通常入場口と競馬開催時専用の臨時口が設けられています。また、バス路線も充実しており、京阪バスや市バスが多数発着しています。

駅周辺環境

駅の周辺には京都競馬場があり、その周辺道路は多くの交通が行き交っています。さらに駅から西へ行くと、京府立洛西浄化センター公園があり、周辺の環境整備が進められています。

まとめ

淀駅はその便利な立地と長い歴史を持つ駅です。競馬場へのアクセスだけではなく、地元住民にとっても重要な交通の拠点となっています。高架化によって利便性が飛躍的に向上し、今後も多くの訪問者を迎えることでしょう。

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