清水マリ

清水 マリ

清水マリ（しみず まり）は、1936年6月7日に埼玉県浦和市（現在のさいたま市浦和区）で生まれた日本の声優、女優、YouTuberである。元々の本名は山内鞠で、劇団俳優座付属養成所を経て、数々の劇団に所属。2016年からは81プロデュースの一員として活動を行っている。彼女は、父親が俳優である清水元で、彼から影響を受けてこの道に進むこととなった。

経歴とキャリア

清水は、浦和市立仲本小学校、原山中学校を卒業後、埼玉県立浦和西高校に進学。その後、俳優座の養成所に入所し、劇団新人会へと移っていく。中学1年生のとき、父親の劇団で『ピノキオ』を演じたことがきっかけで役者の道に興味を持ち始めた。彼女の声優としてのキャリアは、『鉄腕アトム』のアトム役での成功により広まり、その後も多くの人気作品に出演。その声の特徴はメゾソプラノで、特にアトム役で知られている。

彼女は、2003年に子供を出産した後、一度は声優業から離れるも、それ以降も積極的に活動を続け、大山のぶ代の助けにより高松事務所に所属した。2016年からは様々なメディアでアトム役として活躍し続け、特に2006年にはアニメアワード功労賞を受賞。

アトムへの情熱

清水は、アトム役に移行する際に手塚治虫の強い意向を受け、正式にその役を引き受けることとなった。この役は当初2年契約だったが、妊娠を経て予定外の続投を余儀なくされ、子供たちからの支持を受けて続けることとなる。アトムのキャラクターに深く共感し、収録を通じて作品に対する理解を深めていった。

2003年には、新たなスタッフの要請によりアトム役を降板することになったが、清水は作品に対する思いと、手塚治虫への感謝の気持ちを持っており、役を引き継ぐ決断をすることができた。このような経緯から、彼女のアトムに対する想いは非常に深く、彼女はその声を晴れ舞台で披露する場も多く、小沢重雄の誘いで語り部としても活動している。

プライベートと趣味

清水の趣味は織物や陶芸、昔話の語りで、さまざまな文化活動に参加している。また、夫は桐朋学園大学で講師を務めており、家庭でも豊かな文化が根付いている。彼女はオーディションを受けたことがないという独自の経歴を持ち、清水マリ事務所を設立したのを機に、自分の進む方向を明確にしていった。彼女は、多くの若手声優にとってのロールモデルともなっている。

このような豊かな背景を持つ清水マリは、声優界の先駆者として、今なお多くのファンに支持されており、活動は続いていく。彼女のキャリアの中での経験や情熱は、今後も次世代に受け継がれていくことでしょう。

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