清波 (駆逐艦)

清波（きよなみ）

清波（きよなみ）は日本海軍の夕雲型駆逐艦で、その歴史は1943年に始まりました。建造されたのは浦賀船渠で、竣工は同年の1月25日でした。駆逐艦清波は、夕雲型駆逐艦の第8番艦として、戦局の激化する中で数多くの任務を果たしました。

艦の概要

清波は1943年の2月に第二水雷戦隊に編入され、その後は中部太平洋での行動を開始します。戦艦との護衛任務や潜水艦に対する掃蕩任務を行い、特に1943年4月から5月には海上護衛隊の指揮下で活動しました。5月には神風型駆逐艦雪風と共に、重要な艦隊を護衛し、戦略的な拠点であるトラック泊地へと向かいました。

6月にはソロモン諸島に進出し、ニュージョージア島攻防戦の一環として名を馳せることになるコロンバンガラ島沖海戦に参戦。他の艦と共に、攻防の要所となる戦いに参加しました。しかし、7月20日には敵の夜間空襲を受け、「夕暮」の救援に向かう途中、清波も被弾し撃沈されました。

清波の艦歴

清波は1939年度の計画で仮称第123号艦として建造が始まり、1942年に艦名が決定されます。進水後、艤装作業を経て1943年の1月に正式に竣工し、海軍の一員として様々な任務に従事しました。清波は第二水雷戦隊に編入され、午後の艦隊において重要な役割を果たしたのです。

艦隊指揮官には香川清登大佐が就任し、所属する駆逐艦隊は長波、大波、巻波と共に連携し、数々の護衛任務を遂行しました。特に、トラック諸島への護衛や、史上有名なタラワの戦いにおける攻撃作戦においても活躍しました。

ニュージョージア島の戦いとその後

アメリカ軍のガダルカナル島攻略に続いて、ニュージョージア島への攻撃が激化する中、清波は新たに編制された部隊の一員として戦線に臨みました。様々な任務を経ながら進撃するも、7月12日にコロンバンガラ島沖での戦闘において、清波は敵艦隊との接触を果たすものの、連続する空襲により沈没します。この戦闘で清波の乗組員は大半が戦死し、艦の運命は閉ざされたのです。

まとめ

清波は戦争の激動の中で多くの任務に参加し、特に海上護衛隊と駆逐艦隊としての役割を果たしました。最終的に敵の夜間空襲によってその運命を閉じましたが、その足跡は日本海軍の歴史に刻まれています。彼女の艦歴は、様々な戦闘における日本の駆逐艦運用の一助として、今なお語り継がれています。

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