清瀬天太

清瀬天太は、1996年8月25日に兵庫県姫路市で誕生した日本の元プロボクサーです。現役時代は姫路木下ボクシングジムに所属し、そのキャリアの中でWBC世界スーパーバンタム級ユース王座を獲得しました。現在は、ボクシング界での経験を活かし、都内のボクシングジムでトレーナーとして活動しています。

人物とキャリアの始まり

清瀬がボクシングの世界に入ったのは、小学5年生の時でした。兄がボクシングをしていたことがきっかけとなり、自身もグローブを握ることを決意します。アマチュアでの経験を積み、40戦31勝9敗の戦績を残した後、17歳という若さでプロのリングに上がります。

プロキャリアの初期には、新人王を目指して奮闘しました。2015年には西日本バンタム級新人王に輝き、続く全日本新人王決定戦への切符を手にします。西軍代表決定戦では敢闘賞を受賞するなど、その才能を示しましたが、全日本新人王のタイトルには惜しくも届きませんでした。

プロでの歩みと王座獲得

清瀬のプロデビュー戦は、2013年12月20日に阿倍野区民センターで行われた平野拳生とのバンタム級4回戦でした。この試合は0-2の判定負けとなり、プロ初戦を白星で飾ることはできませんでしたが、約3ヶ月後の試合では4回判定勝ちを収め、プロ初勝利を記録します。新人王戦での敗北後もキャリアを積み重ね、見事6連勝を達成しました。

特に印象的な試合の一つが、2017年11月5日に行われた「ビッグファイトボクシング」でのWBC世界スーパーバンタム級ユース王座決定戦です。ひまわりホールでジョー・テホネスと対戦した清瀬は、10ラウンドを戦い抜き、3-0の明確な判定勝利を収め、自身初の主要タイトルである世界ユース王座を獲得しました（防衛0）。

ユース王座獲得後も強豪との対戦は続き、2018年7月21日にはウインク体育館で行われた「第50回ビッグファイトボクシング」にて、元世界ミニマム級王者であるオーレドン・シッサマーチャイと拳を交えました。この試合で清瀬は7回終了TKO勝ちを収め、実力者相手に大きな勝利を飾りました。この勝利により、清瀬はWBA世界ランキングで12位、IBFでは15位にランクインを果たし、世界の舞台にその名を刻みました。

さらに上を目指した清瀬は、2019年2月10日にウインク体育館で開催されたベン・マナンクィルとのWBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦に挑みました。12ラウンドに及ぶ激戦となりましたが、0-3の判定負けを喫し、アジアパシフィック王座の獲得はなりませんでした。

引退後と戦績

プロキャリアを通じて、清瀬天太はエキサイティングな試合を展開しました。プロボクサーとしての最終的な戦績は19戦15勝（7KO）3敗1分です。アマチュア戦績と合わせると、豊富な実戦経験を積んだボクサーと言えます。

リングを降りた現在は、都内のボクシングジムでトレーナーとして活動しており、自身の経験や技術を次世代のボクサーたちに伝えています。

獲得タイトル

2015年度西日本バンタム級新人王
WBC世界スーパーバンタム級ユース王座（防衛0）

戦績

アマチュアボクシング: 40戦31勝9敗
プロボクシング: 19戦15勝3敗1分（7KO）

もう一度検索